新しいことを始めるときに信頼できる人間はいるか? そして巻き込めるか?
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第97回
私は「星をたどる」というオンラインサロンを運営しています。「自分らしさを取り戻す」がテーマで、いわゆる自己啓発がジャンルになります。
自分らしさには、具体的な共通点がありません。人によって、それは仕事かもしれないし、趣味かもしれないし、家族かもしれないません。そこで私は去年、サロンメンバー共通のシンボルとして「オリジナルのバングル」を作りました。
バングルを作るにあたって、私は友人のファッションバイヤーMBに監修をお願いしました。彼はブログやメルマガで洋服のコーディネートを提案するだけでなく、メルマガ読者向けに洋服やアクセサリーを製作、販売もしています。私が頼むなら、彼しかいませんでした。
私が決めたのはバングルであること、「星をたどる」という名前にちなんで北斗七星をモチーフにすること、そして予算です。材質や形状や北斗七星のデザインといった具体的な部分はすべて、彼と彼が懇意にしている職人にお任せしました。
このバングルはサロンの初回入会特典として全員にお渡ししています。オンラインサロンなので直接感想をいただけるのですが、「こんな立派だとは思いませんでした」とよく驚いてもらえます。相手の期待以上を与えられているので、成功といっていいでしょう。
この経験から学んだのは信頼です。信頼というと、「相手のことを信じること」だと考えがちです。しかし「信じる」だけではまだ足りなくて、相手を頼るようになって、それは初めて信頼になります。アクサセリー製作に関して、私はMBを完全に信頼することができました。
そして、今月からまた新しい試みとして、「星をたどる」のブログにサロンメンバーの体験談を載せるようになりました。サロンメンバーに原稿を書いてもらうのは色々と懸念もありましたが、その時に思い出したのが、バングルを作った時に学んだ「信頼」です。
人間が一人でできることには限りがあります。それは単なる作業量だけでなく、アイディアにも当てはまります。自己啓発には仕事、趣味、家族などあらゆるテーマが含まれます。そのすべてを私一人で体験することなど不可能です。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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