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「Amazonプライム」年会費1000円アップは値上げ戦略のはじまりなのか?

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第44回~

 4月12日、AmazonジャパンはAmazon.co.jpの「Amazonプライム」の値上げを発表した。年3900円から4900円へと1000円の値上げとなる。2019年5月17日の請求からと、いきなりすぎる適用で驚いた人も多いだろう。

5月17日以降は価格が改定され、自動的に値上げされることになる

 とは言え、まずは「値上げ」に脊髄反射するのではなく状況をきちんと把握してみよう。そのうえで、続けるべきか解約すべきか判断すればいい。

日本では11年間値上げしてこなかった「Amazonプライム」

 4900円は年会費なので月換算では83円の値上げとなる。月会費は400円から500円と100円アップ。とりあえず、そこまで騒ぐ金額ではない。「Amazonプライム」は2007年からスタートし、11年間値上げしてこなかった。その間に、今やキラーコンテンツとなっている動画サービス「Prime Video」や「Prime Music」「Amazon Photo」などのサービスがどんどん追加されてる。 DVD ちなみに、どんな特典があるのか確認したことがあるだろうか?  配送料無料やお急ぎ便といった特典をはじめ、前出の映像・音楽関連のサービスだけでなく、全部で17の特典が用意されているのだ。  ゲームコンテンツが楽しめる「Twitch Prime」や、毎月1冊無料で電子書籍が読める「Kindleオーナーライブラリー」、まとめ試着・購入が可能な「プライム・ワードローブ」など、便利サービスが目白押し。「プライム ナウ」「会員限定先行タイムセール」「Amazonパントリー」「Amazonフレッシュ」といったショッピング系の特典も充実している。

「Amazonプライム」会員が得られる17の特典

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日本の「Amazonプライム」は安すぎる?
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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