モチベーションは人間関係からしか生まれない
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第99回
モチベーションは人間関係から生まれます。周囲と歯車が噛み合ってないと、内心で頑張りたいと思っていても空回りしてしまいます。
その歯車になるのが役割です。私たちはお互いを「親と子」「教師と生徒」「お店とお客」といった役割の結びつきで見ています。そして、その役割に従って、お互いに要求を出します。その要求に応えようとするのが「やる気」です。
たとえば仕事の場合、お客さんの「欲しい」という要求があって、お店は商品やサービスを提供します。また会社からお給料が支払われるのも、会社の要求に応えているからです。それが仕事の本質です。
それなのに「働くのはお金をもらうため」とヒトを絡めずにモノだけで考えると、お客さんとも自分の会社とも繋がることができません。その結果、「どうせもらえる給料は同じなんだから、手を抜いた方が賢い」と考えて、やる気のない社員ができあがります。
また、集客やセールスの勉強には熱心でも、いざ働いてみるとやる気が出なくて悩む場合もあります。これもまた「役割意識の欠如」が原因です。「こうすれば稼げる」というロジックに囚われて、自分がどんな相手をお客さんにして、どんな役割を担おうとしているのかが不明確だと、そうなります。
大切なのは、お互いが役割で結びついていると知ること、そして自分が納得できる役割を見つけることです。相手の要求に応えるのは大変です。その大変さをやりがいに感じられるような役割でなければ、頑張れません。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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