更新日:2023年05月23日 17:03
エンタメ

阿木燿子も驚いた三浦友和の美声…息子・祐太朗の才能は母・山口百恵ゆずりだけではなかった

―[クリスのお宝箱]―
阿木燿子編 アナログ盤、CD、DVDなど約2万枚以上。さらに雑誌やポスター、グッズ、珍品なども所有し(現在も収集中)、アーティストからも認められるほどの大の音楽ファンのクリス松村が、MCを務める『ミュージック・モア』で秘蔵のコレクションからとっておきの1枚を披露!  今回の『ミュージック・モア』のゲストは、作詞家、作家、女優、そしてプロデューサーとしても活躍される阿木燿子さんです。

作詞家、作家、プロデューサーとしても活躍する阿木燿子さん

 宇崎竜童さんと結婚後、彼の率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドのために書いた曲『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』で作詞家デビューされましたが、やはり注目は、宇崎さんと共に山口百恵さんの作品を手掛け、百恵さんの黄金時代を支えたことでしょうね。  17歳の百恵さんに書いた詞が、「♪これっきり、これっきり、もう、これっきりですか…」のフレーズが印象的だった『横須賀ストーリー』。アイドル歌手が歌うようなルンルンな陽気さはなく、大人びた歌詞に衝撃を受けました。  そんな阿木燿子さんのために持ってきたお宝は、こちらです! 「あら、三浦友和さん? まあ、ずいぶんお若いですね…」(阿木さん)

お宝箱を覗き込む阿木さん

 阿木さんが手がけた作品ではありませんが、百恵さんの話も出てきたので、1977年4月25日に発売された「三浦友和と仲間たち」というグループの『赤頭巾ちゃん秘密だよ』というアルバムをご用意しました。 「へぇ、友和さんってレコードを出していたんですか。それもアルバムを!」  実は、このアルバム、5月8日付のオリコン・アルバムチャートで1位に輝いたんです。 「え? 1位に!」と驚く阿木さん。 「ええ、知りませんでした。友和さんの歌声を聴かせてください。息子さんの三浦祐太朗さんは、お母さんだけでなく、お父さんの才能も受け継いでいたんですね」

爽やかに微笑む三浦友和さん

 このジャケット写真を見ると、当時のファッションを物語っています。ベルボトムと呼ばれたジーンズを履いています。  ベルボトムって、ご存じですか? パンタロンとかラッパズボンとも呼ばれましたが、当時の若者の「いかに足を長く見せるか」に一役買ったシーンズでした。

初めて聴く三浦友和の歌声に、阿木燿子は……

 アルバム『赤頭巾ちゃん秘密だよ』のジャケット写真は、三浦友和さんしか写っていませんが、レコードの中に入っているライナーノーツ(解説文)には、レコーディングスタジオでくつろぐ5人の仲間たちの写真が載っています。

「三浦友和と仲間たち」といいながら、主役はやはり三浦友和さん

 アルバム収録曲は『君の瞳のサンシャイン』『Good Day Sunshine』『君をスケッチ』『雨がやめば』『水たまりのステップ』『白いヨット』『僕のシンデレラ』『わたしのくせ』『赤頭巾ちゃん秘密だよ』『たった一度の青春』『あなたきこえてますか』『もうさよならしなくちゃね』と、全部で12曲。どれも爽やかなタイトルです。  さっそく、アルバムに針を落としてみます。 「まぁ、声まで爽やかね! このとき、お幾つでしょう?」  調べましたら、25歳でした。アルバムのタイトル曲『赤頭巾ちゃん秘密だよ』は、作曲も三浦友和さんがされています。 「歌だけじゃなくて、作曲も! 俳優としてのイメージしかなかったので、とても新鮮でした」

「三浦友和さんて、どんな歌声かしら」と興味津々の阿木さん

プロデューサーとしても開花した三浦祐太朗の才能

 阿木燿子さんは、作詞家のみならず、女優としても、多くのドラマ、映画、舞台に出演し、その魅力を存分に発揮しています。  近年は、ライフワークとして、近松門左衛門の『曽根崎心中』とフラメンコを融合させた作品『フラメンコ曽根崎心中』(現タイトル『Ay曽根崎心中』)の公演をプロデュースし、上演を重ねていらっしゃいます。  2018年の舞台に、徳兵衛役のカンテ(唄)として出演されたのが三浦祐太朗さん。舞台のエンディングで歌った『菩提樹』は、阿木さんと宇崎さんが、祐太朗さんのために作った曲です。実は百恵さんが引退前に歌ったラストソング『さよならの向う側』のアンサーソングとなっているそうです。

「溢れ出る才能に驚くばかり」とクリス

 番組では、阿木燿子さんが手がけた数々のヒット曲の創作秘話、エピソードをお話しいただきます。どうぞ、2月15日放送の番組を、ご覧ください。
タレント、音“楽”家(おんらくか)。 邦楽、洋楽問わず、音楽好きが高じて、番組出演にとどまらず、テレビやラジオの番組監修、構成、音楽解説なども手掛ける。TOKYO MX『ミュージック・モア』(毎月第1・第5土曜日午前11時30分放送)ではレギュラーMCを務める。
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