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中居正広のジャニーズ退所に見る「令和」らしさとは?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第161回
記者会見

※写真はイメージです

 2月21日、タレントの中居正広がジャニーズ事務所退所を発表する記者会見を開きました。この記者会見で彼は「『後悔すると分かっていても飛び込まないといけない瞬間が、人生の中で1度や2度あってもいいんじゃないか』と思えるようになりました」と語りました。 「後悔すると分かっていても飛び込む」という彼の考え方は共感を呼び、大きな話題になりました。誰かの言葉が共感されるのは、そうした風潮が社会全体にあるからです。有名人の言動はその象徴として口の端に上ります。  先日、私はある男性から転職の相談を受けました。その相談者は転職することを友人に話したところ、「後悔しないのか?」と聞かれたそうです。その問いに対して彼は、「後悔しないかどうかはわからないし、後悔することも一部あるかもしれない。でも、自分で選んだという点に関していえば、納得はできると思う」と答えたそうです。  洋服や食品といった形のあるものに流行があるように、考え方や判断といった形のないものにも流行があります。少し前の平成までは「あとになって『あの時やっていればよかった』と後悔したくないから挑戦する」という決断の仕方をよく聞きました。  しかし令和になってからは、「あとになって後悔するかもしれないけれど、今の自分はそれを選択する」という決断の仕方をよく聞くようになりました。同じ『後悔』と『挑戦』に関する考えでも、微妙にニュアンスが異なっています。 「あとで後悔したくないから」というのは、「したい、したくない」という欲求にフォーカスしています。それに対して、「後悔するかもしれないけど」というのは、「それでもなお」という信念にフォーカスしています。これは関心の向かう先が「欲求」から「信念」に移り出しているということです。
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信念が前に進む勇気をくれる
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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