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コロナが家族を分断…北海道に単身赴任中、娘の誕生日にも帰れない

 まだまだ油断できない新型コロナウイルス。その影響は“感染”せずとも一般家庭の人々にしっかりと及び始めている。妻との軋轢や育児に疲れ果てる者、帰宅難民と化す者、子供を奪われそうになる者……。今、多くの人の“コロナ疲れ”が臨界点に達しようとしている。テレビでは報じられない、名もなき被害者たちに迫る!
[コロナ疲れ・鬱]解消法

※写真はイメージです

赴任先で自宅勤務。遠出禁止で娘の誕生日も祝えず

 すでに多くの企業で導入されているテレワーク。単身赴任者であれば、不安で家族と一緒にいたいと思うのも当然だろう。 「会社も当初は自宅に帰ることを容認してくれましたが、医療従事者として働く嫁から“戻ってこないほうがいい”と止められました」  そう話すのは、自動車機器メーカー社員の永野修次さん(仮名・44歳)。彼が単身赴任中の北海道は早い段階から感染が拡大。2月下旬に独自の緊急事態宣言が出され、営業職だったことから3月下旬には在宅勤務を命じられていた。 「今なら妻の判断は正しかったとわかりますが、一人きりで引きこもるというのも精神的につらい。誰かとご飯に行ける状況でもないし、そもそもこっちには友人と言える人もいない。外出はゴミ捨てと数日に1回の買い出しだけ。無性にイライラしてしまい、部屋の中で大声をあげた日もあります」  自宅でのテレワークも午前中だけで仕事が終わってしまうため、それ以外の時間はテレビやネットを見たり、横になってボーッと過ごしたりすることが多いという。  3月下旬には会社から新たな在宅勤務通知書が届き、単身赴任者も現地にとどまるよう命じられた。 「会社には休日でも遠出を控えるように言われており、娘の誕生日をお祝いしに自宅に戻るのも無理そうです。仕方のないこととはいえ、かなりキツいですよ」  家族との強制在宅で苛立つ人もいれば会いたくても会えないケースもある。そのストレスは想像以上に大きいようだ。 ★精神科医・Tomy氏から処方箋 まずは定期的に家族とLINEなどでやり取りをして精神的つながりを保つようにしましょう。アナログですが、直筆での手紙のやり取りも、こういった場合のストレス緩和に有効です。また、家族が罹患した場合の段取りも話し合っておくこと。お互いに心理的負担が大きく減り、それぞれの仕事に集中できるようになるはずです。
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生活に行き詰まりコロナ復縁を懇願
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