♯4 蒔田 彩珠さん(後編)
“今後輝いていくであろう女優やタレント”をピックアップする新連載『focus on!ネクストガール』。
前回に引き続き、蒔田彩珠さんへ、趣味や興味のあること、さらには彼女のこれからを聞く。
――女優歴についてお伺いしたいのですが、子役からやられていて「女優」になろうと思ったタイミングってどのあたりですか?
蒔田:そうですね……『ゴーイング マイ ホーム』という是枝裕和監督のドラマで初めて6か月くらい撮影期間があって、他のキャストさんやスタッフさん、監督が、その間ずっと本当に恰好よくて、私もこういう大人になりたいなと思ったのがきっかけです。
――その是枝監督の作品に多数、出演していますが、特に印象深かった作品は何ですか?
蒔田:『三度目の殺人』(2017年)の時に、初めて監督から台本を渡されたんです。それまでは台本がなくて、口頭での演出だったので、そこで初めて「あぁ、子役から女優になったんだな」って思いましたね。是枝さんから「台本、要る?要らない?」って聞かれて「読みたい」って、自分で選びました。
役者だから、自分が挑戦しないようなことも経験できる
――主演を務めた『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018年)でギターを弾いたり歌を歌ったりした時の、技術を伴う役づくりは大変でしたか?
蒔田:この映画があったからこそギターを始めて、今ではギターが大好きに。そういう自分が挑戦しないであろうことを、作品を通して色々経験できるというのは、この職業のよいところだなと思いますね。
――なるほど。今まで演じてきた役の中で、素の自分に近かった役はありますか?
蒔田:近い?うーん……まだないかもしれないです。本当に暗い役ばっかりなので(笑)。
――たしかに、印象では寡黙なイメージがありますよね。
蒔田:そうなんです(笑)。そうなんですよね。
――実際はすごく明るく……。
蒔田:そうなんですよ!(笑)
――なるほど(笑)。今、好きなこととかハマっていることってありますか?
蒔田:最近レコードを聴き始めて、ずっとハマってます。映画を観ていると、なぜかレコードが出てくることが多くて……いいなぁと思って。
――いちばん最初に買ったレコードはなんですか?
蒔田:ベートーヴェンを買いました(笑)。
――ポップスとかじゃなくて?
蒔田:ベートーヴェンから始めました。でも色々なジャンルのレコードを買っています。なんでだろう……やっぱ、寝る時に聴きたいなと思って、ポップスだと寝れないので(笑)。
――レコードに針を落とすのって、最初……。
蒔田:緊張しました!最初、針がついているということが分からなくて、針を取ろうとしてたんですよ。あ!針かと思って……危なかったです(笑)。
――音楽が本当に好きなんですね。
蒔田:大好きです!
――ギターは普段どれぐらい、触りますか?
蒔田:もう、1日に1回は、絶対やりますね。帰ってからとか、夜に寝る前とか。
――曲を作ったりとかは?
蒔田:いや、まだしてないです。してないですけど、いつかやってみたいです。
――好きなミュージシャンはいますか?ベートーヴェン以外で(笑)
蒔田:ベートーヴェン以外(笑)……バンド系が好きで、いちばん好きなのはRADWIMPSさんです。ずっと弾いてますね。