更新日:2021年01月15日 15:29
デジタル

使い捨てカイロの2倍の保温時間。あのZippoに携帯カイロがあった

サスティナブルな時代に相応しい、携帯カイロ

ジバラーガジェット

間もなく登場から100年。レトロな保温道具が、環境負荷の少ない道具として、再び注目を集めるようになった

●Zippo ハンディウォーマー 価格:2700円(税込)外形寸法:W66×H100×D15mm/重量:約60g  2020年、「使い捨て」の象徴だったレジ袋が有料化。繰り返し使うマイバッグを老若男女が持ち歩くようになった。モノを使い捨てる時代はいよいよ終わりを迎えようとしているのだ。ようやくの感もあるが、アウトドアの仕事に25年携わってきた身としては大歓迎だ。  さて、そんな筆者が10年以上、愛用しているのがZippoの携帯カイロである「ハンディウォーマー」。これこそサスティナブル=環境負荷が少ない持続可能な社会に相応しい逸品だ。  これに燃料であるジッポーオイルを注油し、火口にライターなどで火を数秒当てると、オイルが気化。そのガスがプラチナと接触して発熱する仕組みとなっている。有害物資を発生させることなく手を温められるわけだ。
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今週のジバラー・PONCHO(ポンチョ)

保温力は最大24時間

 驚くべきことに保温力は最大24時間。通常、半日ももたない使い捨てカイロに比べて2倍だ。使用する際は火傷しないように付属する収納袋に入れる。燃料はジッポーオイルなのでコンビニでも手に入り、ハクキンカイロ用のベンジンも使える。発熱させる一連の作業も、慣れれば面倒ではない。  このシリーズを筆者は10年来愛用している。登山に出発する前やキャンプの朝に発熱の儀式を行う。あぶった火口にカバーを当てて蒸気で曇れば、オイルが気化している証し。間もなくぬくもりが満ち、寒さを楽しむ気力が湧いてくる。先日は妻にも購入。アウトドアだけでなく寒い時期の日常用としても使えるので、大変好評だ。
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南極観測隊が装備
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