カーライフ

Cクラス以下のベンツに乗る意味はあるのか? ベンツオーナーが回答

 クルマ好きの腕時計投資家、斉藤由貴生です。私は現在メルセデス・ベンツを2台所有しているのですが、先日またもやベンツを買ってしまいました。  といっても実はこれ、友人へのプレゼントです。自分用ではありません。
W177

現行Aクラス(W177)

なぜAクラスをプレゼントすることになってしまったのか?

 クルマを誰かにプレゼントする機会はあまりないことですが、今回なぜそういったことになったかというと、友人に軽い気持ちで「クルマあげる」と言ってしまったからです。  彼は結婚して家を買ったのですが、彼の家には駐車場があるにもかかわらず、クルマを持っていませんでした。そこで、私が「ベンツでも置いたらいいね」などと煽ってしまい、そのまま調子に乗って「じゃあ、プレゼントするよ」と言ってしまったのです。
W176

3代目Aクラス(W176)

 ただ、クルマは買った後も維持費がかかるため、「プレゼントする」といっても、必ずしも相手が喜んでくれるとは限りません。ですから私は彼に「奥さんにもきちんと相談するように」と伝えました。「奥さんからどうせ反対されるだろう」などとタカをくくっていたのです。  しかし、後日その友人に会ったところ「夫婦揃ってベンツに乗りたい気持ちがある」ということが判明。私は友人との約束を守るためにも、プレゼント用のベンツを探すことになったわけです。  ちなみにですが、私がプレゼントしようとしていたのはメルセデス・ベンツはAクラスであります。その友人は、もともと軽自動車に乗っていたのですが、ライフスタイル的にもAクラスが最良だろうという判断になりました。  当初私は、私の好みで初代Aクラス(W168)をプレゼントする予定でした。本当はA210エボリューションあたりを狙っていたのですが、程度の良い個体がまったく見つからなかったため、考えを改めて2代目Aクラス(W169)を狙うこととしたのです。
初代Aクラス(W168)

初代Aクラス(W168)

 そして「友人にクルマをプレゼントする」と言ってから、数か月彼を待たせた後、先日ようやく程度の良いAクラスをゲットすることに成功しました。
W169 A170エレガンス

2代目Aクラス(W169)A170エレガンス

 今回買ったA170は、私が所有する2台と同様「ワンオーナー車」であります。

オークション代行でエントリーモデルを探す難しさ

 今回の購入は、オークション代行を利用しました。
W169 A170エレガンス

走行距離27000kmの極上ワンオーナー車

 以前、Cクラスの記事でも書きましたが、オークション代行で程度の良い車両を探す際、「エントリークラスのクルマであればあるほど良い車両を見つけるのが困難」な傾向にあります。  Cクラスでも程度の良い車両を探すには半年以上の年月を要したわけですが、Aクラスとなるとそれよりも程度の良い車両を入手する難易度は高めです。仮に良い車両が出てきたとしても、当初私が考えていた予算をオーバー。仕方なくほかの友人にカンパを依頼したところ、彼が5万円出資してくれることになり、無事程度の良いAクラスを入手することができました。  オークション代行でクルマを購入する場合、買った後でないと現物を見ることができないため、探すときには限られた情報の中から、勘を頼りに見極めなければなりません。
W169 A170エレガンス

助手席側から運転席を眺める。新車のようにきれいな内装

 私は、オークション代行歴15年以上かつ最近も利用する機会が多いため、目利きや勘が特に鋭くなっている状態です。今回の車両は、Aクラスとしては少し高い予算で狙い撃ちしたわけですが、私の勘通りとても良い車両でした。  実はこの車両、事前に告知される文面には、「ワンオーナー」の記載がなかったのですが、買った後にワンオーナーだったことが判明。それどころか、これまでの車検はすべてディーラーで実施されており、1年点検までも実施していたという超過保護車両だったのです。
W169 A170エレガンス

車検だけでなく、1年点検もディーラーですべて実施されていた

 通常、このようなプラス要素は事前に告知されるのですが、Aクラスの場合、まったくもって人気車両でないため、売る側もそこまでやる気がなかったのかもしれません。  いずれにしても、プレゼント用とはいえオーバークオリティな中古車を入手できたわけですが、これは中古車のセミプロを自称する私レベルにならないと手に入れられないでしょう。
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そもそもAクラスはベンツなのか?
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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