ここまでA170の良い点だけを述べてきましたが、悪いところも多少あります。それは、ほかのクルマになめられるという点です。これはクルマのせいではないのですが、乗っていて気になるレベルでした。 　なぜか、軽自動車に意地悪される傾向にあり、特に軽バンには嫌な思いをさせられたことが何度もあったのです。 　例えば、CL550の友人と並走している際、少ししかスペースが空いていないのに、無理やり彼と私の間に軽バンが入ってきます。そして、その軽バンは無理やり入ってきたのに遅く走るため、CL550との車間距離はどんどん空いてしまいます。CL550の友人は道案内も兼ねているので、私は軽バン抜かそうとするのですが、そうすると軽バンは、なぜか負けじとアクセル全開にして抜かさせまいとするわけです。 　そのような体験は、Cクラスに乗っているときにはありえません。Aクラスに乗った際、初めは“たまたま”だと思ったのですが、その後もそのような体験を何度かしました。なぜか軽バンユーザーからAクラスは目の敵にされているようなのです。 　また、もう1つのデメリットとして、アクセルがオルガン式（ペダルがフロアに付いている）でないという点があります。このA170のアクセルは吊り下げ式なのですが、オルガン式だったならもっと良かったのにと思います。 　このようなデメリットもあるものの、やはりこの2代目Aクラスはかなり良いクルマです。しかもこれだけ良いのに、程度が良い中古車が現在総額50万円以下で売られているのです。 　Aクラスは、日常の買い物といった短距離での利便性が高いのに、長距離も得意というクルマ。それでいて、後席を倒せば、1人暮らしの引っ越しができるほどの荷室空間があるため、ものを運ぶにも便利。クルマにそこまでお金をかけたくない人のメインカーとしても、クルマ好きのセカンドカーとしてもとてもかなりオススメな1台だと思います。 1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』（イカロス出版）と『もう新品は買うな！』がある