更新日:2021年09月24日 08:17
エンタメ

コスプレイヤーたちの夏、コロナ禍で「コスの頻度が上がった」人も

コミケを奪われたコスプレイヤーたちの夏

 酷暑が続く8月。毎年お盆の時期といえば、コミックマーケット(コミケ)が一大イベントとして注目されてきた。暑さに負けずコスプレ衣装に身を包むコスプレイヤーたちの様子は、海外メディアにも取り上げられていたほどだ。
闇蛇さん

元コンセプトカフェ店員の闇蛇さん

 しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響により、コミケは2年連続(冬開催も合わせると3回連続)で不開催となった。活動の場を奪われたコスプレイヤーたちは、この夏をどう過ごしているのか。現役のコスプレイヤー2人にリアルな事情を語ってもらった。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

イベント参加は1年半自粛

サキュバス

闇蛇さんのコンセプトカフェ勤務中のサキュバスコスプレ姿

「例年なら、コミケの開催期間中はどこか1日予定を空けて、必ずコスプレしに行っていました。コミケ以外のコスプレイベントも月に1回のペースで参加していましたが、この1年以上はイベント参加を自粛しています」  そう語ってくれた闇蛇さん(@yamihebi7493)は、7月までシーシャを扱うコンセプトカフェ(以下、コンカフェ)で勤務していたコスプレイヤーだ。彼女が勤めていた店は「サキュバス」をテーマにしたコスプレを売りにしており、同僚にもコスプレイヤーが多かったという。 「スタッフやお客様にコスプレ好き・アニメや漫画好きの人が多く、『コミケ行きたかったね』『この時期はあんなイベントをやっていたのにね』とよく話していました。私自身も含め、コミケが無くて寂しい思いをしている人はたくさんいましたね」  気軽にイベント参加ができなくなったことにより、コスプレ関係の友人たちとの交流も減ったという闇蛇さん。コスプレに対するモチベーションが落ちてしまった時期もあった。そんな彼女を救ったのが、コンカフェでの勤務だ。 「週に4日ほど勤務していたので、職場の女の子やお客様との交流が精神的な支えになりました。コスプレ関係のお友達も遊びに来てくれていましたし。シーシャの話だけでなくコスプレ・漫画・アニメの話ができたので、精神的にやられることなく過ごせました」  コスプレイヤーなら誰もが持っている、「撮影されたい・したい」という欲求。それもお店でのチェキ撮影のおかげで、ある程度は満たされていたそうだ。 「一時期はモチベーションが本当に落ちてしまっていたんですが、やはり根はオタクでコスプレが好きなので。新しい作品に触れるたびにコスプレしたい気持ちが湧いてきて、今はモチベーションを無くすことなく過ごせています」
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「宅コス」で初音ミクを
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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