ひきこもり型[こじらせ女子]の奇妙な恋愛観
―[[こじらせ女子]の奇妙すぎる生態]―
旬のファッションに身を包み、男の話にかわいくテキトーに相槌を打って、カフェで恋愛トーク&モテ偏差値を競う――そんな“ゆるフワ”的な女子像にどうしても近づけない“こじらせ女子”という生態。普遍的な女の幸せを自ら遠ざけるかのような彼女たちの奇行、気持ち悪い自意識の源泉を、恐る恐る覗いてみることにした!
【ひきこもり型】
合コン中、誰とも目を合わせずネガティブツイートを発信
●早川亮子さん(仮名・30歳) 美術館職員
対人恐怖症の癖を覗かせる早川さんは、会議が大の苦手。声が異常に小さく、何を考えているのかわからないため、周囲からは不気味な存在に映っている。これまで3回転職したが、いずれの会社でも「電話の対応が悪すぎる」と注意されてきたという。
「中高と女子校で恋愛とは無縁で、大学では友達がひとりもできなかった。図書館にこもって4年間を過ごしたせいか、いまだに他人との距離が摑めないんです。大人が怖いという感情がぬぐえない」
そんな早川さんだが、ネット上では饒舌だ。先日参加した合コンでも、居酒屋では一言も発せず下を向いたままだったが、ツイッターでは携帯で実況中継的にネガティブツイートを連発。また会社の会議も、解散30分後には水を得た魚のように自身のブログにネチネチとグチを書き込んでいる。
「しゃべるのって文章と違って推敲できないじゃないですか。考えを伝えられなくて当然だと思う」
そんな早川さんの最大の悩みはモテないこと。こんな辛気くささでは当然とも思えるのだが……。
「好きな人に好かれたいという気持ちは私にだって一応あります。でも、好きでもない人に好かれても面倒くさいだけ。そんな人に関わりたくないから、どうしても男の人に壁を築いてしまう」
恋愛の前に、まずは他人の目を見て話す訓練から始めたほうがよさそうだ。
【ひきこもり型】
口癖は「どうせ~」「でも~」「だって~」。人生経験が乏しく、世界が狭いくせに、決めつけだけは強い。ネット弁慶的な性質が強く、掲示板の人生相談によく出没するタイプ。他人に理解されたいという気持ちはある
イラスト/ただりえこ
― [こじらせ女子]の奇妙すぎる生態【2】 ― ハッシュタグ