プロ野球2022“コスパ抜群”プレイヤー<セ・リーグ編>高額年俸選手より仕事してます
昨シーズンまでは活躍することができず低年俸に甘んじながらも、今シーズン前半戦は高額年俸プレイヤーを凌駕する活躍を見せている選手たちをピックアップ。驚きの“コスパ”を見せる選手たちの躍進ぶりとその要因について、『球辞苑』(NHK-BS1)でもおなじみの野球ライター・キビタキビオ氏の意見を交えながら紹介していく。
今回はセ・リーグの選手たちをお届けする(記事は前後編の後編)。
キビタ氏は「塩見は昨年終了時点で6000~7000万円プレイヤーになっていてもおかしくなかったはず。今年もシーズン終了まで現在の活躍を維持するようなら、1億円を超える額に跳ね上がるでしょう」と語り、今年のプレーについてもこう指摘する。
「昨年までは好不調の波がありましたが、今年は対戦チームごとのムラが少なくなったことが好調をキープしている要因でしょうね。データ的な視点でいうと、塩見はプロ2年目(2019年)のオープン戦の時点で三塁打到達タイムが右打者としては11秒35と驚異的な走力を持っていました。打撃の調子を落としても自慢の走力でチームを鼓舞してくれるでしょう」(キビタキビオ氏、以下同)
リーグ制以降で史上最速となる優勝マジックを点灯させたヤクルトの独走を引っ張るコスパ最強野手・塩見のハイレベルなパフォーマンスは必見だ。
長打のある攻撃的1番打者、ヤクルト・塩見泰隆
セ・リーグでコスパ最強の活躍をマークしている選手といえば、東京ヤクルトスワローズの切り込み隊長・塩見泰隆外野手が筆頭だろう。現在の年俸は4500万円とまずまずだが、今年の活躍ぶりを見る限りは「安すぎる!」と嘆く野球ファンも多いはずだ。 昨年から1番打者としてレギュラーに定着した塩見の特徴は、22盗塁をマークする(7月11日現在、以下同)俊足のリードオフマンでありながら、本塁打や痛烈な長打を打てるところ。今年も12本塁打、18二塁打を放っており、得点圏での勝負強さも抜群。昨年、ヤクルトが日本一になった際の4番打者でホームラン王にも輝いた村上宗隆内野手が2億2000万円という破格の年俸を手にしただけに、塩見はコスパが良すぎるともいえる。
「現在の活躍を維持するようなら、1億円を超える額に跳ね上がる」
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