現代の既婚者同士の新しい関係性。「セカンドパートナー」とは
多様化する出会いと共に、男女の「結婚観」や「夫婦観」は常にアップデートされている。特に、現代の既婚者同士の間では、今までにない新しい関係性が生まれているという。『100歳まで出会える人生』などの著書を持ち、婚活ビジネスに詳しい三輪賢治氏が現代の男女の出会いを紐解いていく(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。
現代の既婚者同士の交際には、かつてはなかった関係性が生まれています。それは、「セカンドパートナー」です。
セカンドパートナーと聞いてもピンとこない方もいるかもしれません。セカンドパートナーとは、簡単に言えば配偶者以外の二番目のパートナーのこと。
不倫と何が違うかと言えば、必ずしも肉体関係があるとは限らないという点です。一般的に肉体関係のない不倫など考えられませんが、セカンドパートナーはプラトニックな関係が前提なのです。必ずしも肉体関係がないとは言い切れませんが、精神的なつながりを重視している関係となります。
実際はどうなのでしょうか。「セカンドパートナーとの体の関係はありだと思いますか?」との、アンケート結果は、男性が「はい」70名「いいえ」19名と、約8割が「あり」だと答えたのに対して、女性は「はい」13名「いいえ」17名、と「なし」のほうがやや優勢でした。キスはありかとの質問に対する答えも、男性は同等の割合だったのに対し、女性はほぼ半々。
セカンドパートナーに対する捉え方については、男女に差があるのが実際のようです。男性は性欲や刺激、好奇心の満足なども求めているのに対して、女性は安らぎや愛情といったプラトニックなものを求めているのでしょう。
男性側にとっては、セカンドパートナーも不倫もあまり変わりがないというのが実情なのですが、不倫だと思えば躊躇してしまう女性もセカンドパートナーだと思えば、一歩踏み出せるという場合があるのかもしれません。
セカンドパートナー自体、必ずしもどちらも既婚者である必要はないように感じますが、しかし、現在のところ、既婚者同士限定というのが一般的です。
セカンドパートナーはプラトニックな関係が前提
捉え方は男女で差がある
みわ・けんじ/ノマドマーケティング株式会社代表取締役。1981年、愛知県生まれ。慶應義塾大学在学中から出会のイベントを企画、実行する。数々のカップリングを成功させ、出会の仕事の面白さを実感する。大学卒業後、一般企業に就職。インターネットでの出会いに未来を感じ、独学でホームページの制作・運用を学ぶ。アフター5と休日のサイドワークとして街コン・婚活サイト「e-venz」を2009年に立ち上げる。同サイトが人気となり、2014年に起業。出会いイベントのプラットフォームサイト、オウンドメディアの先駆けとして、新しい出会いの形や情報を提供し続けている。著書に『婚活ビジネスの教科書』『AI婚活』がある。
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『100歳まで出会える人生』 令和の新しい出会いのカタチ、男女のカタチ、夫婦観を完全網羅 |
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