資産1億円超でも「生活必需品は100均を活用」。元サラリーマン投資家が教える“FIREの極意”
インフレで現金価値が目減りするなか、資産防衛のため株式投資に関心を持つ個人が増えている。配当金投資の第一人者で、新刊『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資』(KADOKAWA)がシリーズ累計11万部突破するなど好評な長期株式投資氏(@budoukamail)。今年の春に勤めていた会社を辞めて独立し、配当金を基盤としたサイドFIRE生活を謳歌中というところに、リモートインタビューを実施。
前回のインタビューでは長期株式投資氏が注目する高配当銘柄を教えてもらったが、今回は会社を辞めて配当金を基盤としたサイドFIRE生活を謳歌するまでについて話を聞いた。
――配当投資をはじめたキッカケを教えてください。
長期株式投資(以下、長期):2004年から投資をはじめて、名著と言われる定番の投資本をいろいろ読んだのですが、『敗者のゲーム』『ウォール街のランダムウォーカー』『インデックスファンドの時代』のいずれもマクロ的な抽象論が多くて、個人投資家として、具体的に何をどうすればいいのかという記述がほぼなかったんです。そんなときにジェレミー・シーゲル教授の『株式投資の未来』と出会いました。2010年のことです。
このシーゲル教授の本が良かったのは、 具体的なリターンが高いセクターを、数値で示してくれたことです。「医薬品や生活必需品、エネルギーといったセクターが強いので、そこに投資して配当をもらったら再投資をしましょう」と。今でこそ当たり前の話なんですけど、当時の私には衝撃的な内容でした。この本のおかげで自分が具体的にどういう投資をすべきなのか軸ができました。
――ちなみに2010年当時の資産額はどれくらいだったのですか?
長期:評価額で約1200万円でした。実際の投資元本は1400万円ぐらいなので含み損200万円の状態で配当金投資をスタートしました。当時はリーマンショックの傷が少しずつ回復している状況でした。
――高配当投資をはじめて、いつ頃に手応えは感じましたか?
長期:配当金の記録をつけていて、着実にリターンを得られる実感がありました。それまでは自分に軸や土台がない感じで投資してたので、成果を実感して、「これでいいんだ」と確信が持てました。まあ本を読んだ段階で「これはすごい!」と思ってたんですけど。
本との出会いで配当投資に目覚める
含み損200万円からの配当金投資
不動産、マネー、ネットカルチャー分野を得意とするフリーライター。社会事情についても執筆する。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。X(旧Twitter):@yuutaiooya
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