大麻栽培の痕跡、白骨化した猫…。ボロ物件投資家が見た「クレイジー物件」の世界
家計を助けるために15歳から食品加工工場で働くも、100万円から始めた不動産投資によって今では総資産が1億円を超える、みわ氏。格差や学歴や職歴の壁に阻まれても人生を好転できた秘訣は何なのか?「100万円から始められるボロ物件投資」の秘訣を伝授する。
ボロ物件を中心に不動産投資を続けていると、工場勤めだった頃からは想像もできないような体験ができます。物件購入を検討する段階では、立地や建物の様子を把握するために当然内見に行きますが、そこでもいろんな“特徴的な物件”と遭遇することもあります。
印象的だったのは、明らかに犯罪の形跡があった物件。その建物は鉄筋コンクリートの三階建て、一階部分が店舗に使える一軒家。築50年ほどで売値が500万円だったので、うまく運用すれば利益が出せるかもと内見に行きました。
実際に訪れると立地もよく、建物も築年数ほど古さは感じられずなかなかの好印象。しかし、部屋に入って驚きました。部屋には壁一面に銀紙が貼り付けられていて、窓には部屋の光が外に漏れないような細工がされていたのです。
最初は「なんだコレ?」と思いましたが、担当した不動産屋さん曰く、「たぶん“よからぬ植物”を育てていたんじゃないか……」ということでした。
仮に住民が罪を犯していても大家は罪に問われませんし、クリーニングの際に銀紙は剥がせばいいのですが、住人の方が逮捕されると面倒なのでさすがに購入は見送りました。というか、前のオーナーさんは知っていてそのまま残していたんですかね?
ちなみに、実際に買った物件でも、内見時には戸惑ったことがあります。それは北九州では有名な、20年以上前に連続殺人の舞台になった建物が目と鼻の先にある物件です。殺人現場になった物件は別だし、事件後は誰も住んでいません。なので、購入した物件自体は何の問題もありませんが、内見の際に「おお、アレが例の事件の……」と感じたのを覚えています。
室内になぜか壁一面の銀紙が……
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福岡県北九州を中心に築古戸建てやアパートを所有する不動産投資家。中卒で食品加工工場で働いていたが、20代で不動産投資を開始。有望な築古物件を見定め、最低限のDIYによって低コストで高利回りの物件へと変貌させて現在は総資産1億円超、年間不動産収入約4600万円を稼いでいる。公式LINE「DIYみわ塾」
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