『虎に翼』のどか役・尾碕真花、朝ドラ出演で共演者から得た自信
NHKの連続テレビ小説『虎に翼』で、主人公の佐田寅子(伊藤沙莉)と事実婚の関係を結ぶ星航一(岡田将生)の長女・星のどか役を演じて注目を集めた、尾碕真花(おさき・いちか)。
現在、独占配信中のNetflixシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』では、見上愛演じるヒロイン・有沢唯千花の同級生、小森恵麻役を演じている。注目作への出演が続くなか、俳優としての想い、意外なその素顔について迫った。
――まずは『虎に翼』ですが、周囲の反響はいかがでしたか?
今まで応援してくれていたファンの方たちが、朝ドラ出演の情報を解禁したときに改めて「おめでとう」と言ってくれたり、「楽しみです」「待ってます」とコメントしてくれたのを見たとき、すごく祝福されているなと嬉しく感じました。両親も喜んでいました。
――のどかは父に対する複雑な感情を抱えていましたが、演じていて彼女の心情に寄り添えた部分は?
私自身、どちらかというと猪爪家に近い家庭環境でした。にぎやかで思ったことをすぐ口にするという(笑)。なので、その分自分と逆に考えれば理解できるのかなって。
基本的に私は自由な人ですが、自分を含めた人間関係を俯瞰で見るというところは似ているかもしれません。ただ、彼女をあのようにさせてしまったのはやはり周りの環境というか、そう考えると、のどかの場合は遅れてやってきた反抗期なのかなと。
――ちなみに、尾碕さんの反抗期はどんな感じでしたか。
もうごく普通の、みんながよく通ってくる反抗期でしたよ。中学生くらいのタイミングで。
――劇中には麻雀をするシーンがありましたね。
あれは相当練習しました。台本をいただいて、リハーサルのときに先生に初めて教えていただいて。前室(※本番を待つ俳優が待機するスペース)でもスタッフさんに教えてもらって、ルールとか麻雀牌に慣れる努力をしました。所作に関しても家柄を意識して、上品に見えるよう背筋を伸ばしたりして気をつけました。
――今回の朝ドラ出演を通じ、尾碕さんの中で得られたものは何でしょう。
お芝居って自分よがりになってもいけない、ということは改めて思いました。周りの方の息づかいだったり、間だったりを五感ですべて感じるようにして、“受け”の芝居を大事に意識することができましたし、その意味では、自分のやりやすいやり方みたいなものを見つけられたんじゃないかなと。
――と、いいますと?
台本への取り組み方、現場でのお芝居の出し方、今までいろいろ試行錯誤して100%ガチガチに決め込んで臨む現場もありました。でも今回、ある程度の筋さえ通していれば、周りのお芝居を受けていろいろ柔軟にやることが自分には合っていたんだと発見しました。それが自信にもつながりましたし、これからの取り組み方も変わっていくと思います。それが一番大きかったですね。
『虎に翼』のどか役で心が勝手に動いた
――今回演じた、のどかという役についてはどんな感想を持ちましたか。 彼女は思っていることと口に出す言葉がチグハグなので、そこが演じる上で難しいところでもありました。思ってないことを言っているように見えすぎても違います、視聴者の方にのどかのセリフをそのまま受け止められてしまってもまた違うし。そのパーセンテージは意識しましたね。 ただ、現場にいるときは、他の共演者のみなさんのおかげというか、みなさんから“受ける”お芝居を大切にしていたので、心が勝手に動き、湧いてきたままの気持ちでセリフを言えたと思います。🐯 #トラつば人物紹介 🪽
— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) September 12, 2024
🪽吉川誠也 ✎ #松澤匠
のどかの恋人。芸術の道を志している。
🐯 #トラつばプレイバック 🪽
「たとえ傷ついたとしても、自分の一番で生きた方がいい」
誠也が芸術の道を諦めることなく、二人は結婚しました💍#朝ドラ #虎に翼#尾碕真花 pic.twitter.com/DT5ATMerGF
“受け”の芝居を学んだ朝ドラ出演
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