更新日:2024年11月09日 16:45
エンタメ

長州力、人気番組での言動に「仕事舐めるな」批判も“かつての姿”とのギャップに驚いたワケ

番組での言動が「わがまま」「投げやり」と炎上

長州力

写真/産経新聞社

 元プロレスラーの長州力(72)が炎上しています。  11月4日放送の『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)の「脱出島」というコーナーに、5歳の孫、由真くんと娘婿の池野慎太郎さんと共に出演。無人島からイカダで脱出すべく、孫にもかっこいいところを見せようと意気込んでいた長州ですが、途中で体の不調を訴える事態に。  もともと腰とヒザを痛めていたのに加えて、番組の拘束時間の長さにもご不満だった様子。「正直言ってギブアップだよ」と、リタイアしてしまったのです。  その後、慎太郎さんと由真くんだけでコーナーは続いたものの、視聴者からは“最初からオファー受けるなよ”とか“仕事舐めるなよ”と批判の声が殺到しました。  最近ではYogiboのCMでのゆるキャラ的展開で人気の長州。自身のYouTubeチャンネルやバラエティ番組などでも、滑舌の悪さと独特の間をもったトークで楽しませてくれます。  そんなタレント性が定着してきていたからこそ、今回のやる気のない態度が目立ってしまったのかもしれません。

長州力は「本当に丸くなった」

 筆者も放送を見ていました。その上で言うなら、批判する気持ちもわかるけど、いやいや、長州力は本当に丸くなったなと驚きの方が強いのです。  小学校4年生からプロレスにハマった筆者は、長州力の全盛期をリアルタイムで見ていました。その経験からすると、いまの微笑ましい姿はにわかには信じがたい。土曜の16時、『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)で見ていた長州は、毎週のようにケンカをしていたからです。  大会ごとに、何らかの因縁が生まれ、レスラー同士の派閥が組まれ、抗争が勃発する。その中心には、いつも長州力がいました。ある意味プロレスの試合そのものよりもファンの関心を集めてきたのが、ケンカにおける長州の言動だったのです。  それはいつ大きな傷害事件に発展してもおかしくないと感じるほど緊迫していました。少なくとも、ファンはそのスレスレのところで、長州力という危ういスターを楽しんでいたのだと思います。  いまのプロレスとは全く違った空気感でした。プロレスというスポーツを通じて、ドキュメンタリーを見ているような生々しさがあった。そのテンションを誰よりも醸し出していたのが、長州力だったのです。
次のページ
長州力VS大仁田厚「またぐな」事件
1
2
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ