手作りの太陽光パネルで避難所に明かりを
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手作りの太陽光パネルで避難所に明かりを
今回の地震被害でもエネルギー関係で復旧が遅れるのは、やはり電気だろう。東北電力も火力発電所や送電線等が大きなダメージを受け、計画停電の実施を検討している。そんな中、活躍しそうなのが、太陽光パネルだ。国際協力NGO「ソーラーネット」の桜井薫代表は、手作りの太陽光発電システムを岩手、宮城県の避難所に寄贈するという。
「現地で、ニーズの高い、携帯電話の充電や明かりなどに使っていただければ幸いです。また、大手メーカーが1メガワット分(=大規模太陽光発電所級)太陽電池の提供をしてくれました。今後、市民主導で現地に設置していきます。手作り太陽光パネル講座も開催していくので、初心者の方でもお手伝いいただければ嬉しいです。詳しくはホームページ上*で順次情報を発信していく予定です」(桜井氏)。
環境やエネルギーに関する著作が多数ある田中優氏も「そもそも、地震の多い日本では、原発や火力などの大規模集中型の電力供給システム自体が問題。一箇所でもやられると影響が大きい」と指摘する。
「太陽光や風力などの自然エネルギーを使った分散型へシフトしていくべきでしょう。既に一般家庭にある太陽光パネルなどから、電力会社は電気を買いまくるべきです。或いは、東京電力は原発事故被害への補償を国にも負担してもらう代わりに、送電線を一般にも開放し、皆が自由に電気を売り買いできる状況にするべき。電力会社のみが電気を売買する制度自体が時代遅れなのです」(田中氏)。
ソーラーネット http://solar-net.org/
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