初めての中古BMW。ドイツ車はラテン車と違って故障は自然治癒しない!?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
これまで10台のフェラーリと1台のランボルギーニを含め、ラテン車を中心に乗り継いできたMJブロンディこと清水草一が、“清水の舞台から飛び降りる”一心で買った人生初のBMW(中古)。これまで散々、壊れまくると批判してきた中古ドイツ車を買ってみてどうだったのか? 中古ドイツ車を乗り継いできたオーナーと輸入中古車評論家が、いろいろ教えてあげました
清水草一=文 Text by Shimizu Souichi
大子香山=撮影 Photographs by Daiko Kazan
◆エリート感を満喫!憧れの定番ガイシャ中古BMW故障自慢サミット
担当K:まさかМJさんがBMWを買うとは、夢にも思いませんでした。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=712552
МJ:クルマ買ったのはこれが40台目だけど、BMWは初めて。ドイツ車だから故障するんじゃないかってビビッたけど、思い切って買ってみたよ!
K:これまでドイツ車をあんなにバカにしてたのに、どういう風の吹き回しですか?
МJ:この335iカブリオレは、発表当時から憧れのクルマだったんだ。エリートな俺にピッタリな感じだろ? さっそく“スーパーエリート号”と名付けたよ。しかも、たったの266万円! アプルーブドカー(ディーラー保証付き)で!
K:げっ! 僕の525iツーリングより安いじゃないですか!
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伊達軍曹:MJさんのは、専門家の私が見立てた掘り出し物ですから。
MJ:6年落ちの6万kmオーバーなら、こんなエリートっぽいBMWのオープンカーでも、300万円以下で買える! 大勝利だよ!
K:でも、納車日に故障したとか?
MJ:そうなんだよ! 帰り道でいきなり“トランスミッション異常”ってデカデカと表示されて、ATがガクンと2速固定に。日本語で警告が出るのはさすがだけどね! イタ車やフランス車じゃあり得ない!
K:で、どうしたんです?
МJ:エンジンを一旦切って再始動したら表示が消えたから、おお、ドイツ車も自然治癒するのか! って思ったんだけど、翌日5回も警告を連発して、致命的な故障と判明。ATミッションを交換したよ!
K:MJさん、覚えておいてください。ドイツ車はラテン車と違って自然治癒しません! 故障と出たら絶対に故障してます!(参照:ラテン車の故障が自然治癒する話⇒https://nikkan-spa.jp/647865)
MJ:そうなんだね……。
伊達:近年のBMWには珍しいトラブルですね。まあ機械ですから、そういうこともあります。
K:でも、ディーラー保証で直してもらったんでしょ? 超ラッキーじゃないですか!
MJ:超ラッキーだよ! 自腹だったら100万円近くかかるからね!
K:僕は持ってない男なんで、ディーラー保証が切れた直後にエアサスが故障しました。ただ、前のアウディと違って、BMWは安いOEMパーツがいろいろあるんですよ。ディーラー見積り30万円のところ、良心的な店で8万円で直りました。
伊達:BMWの場合、クルマ好き濃度が高い車種なので、安いパーツも入手しやすいですし、いい店を探せば修理も意外と安く可能です。
⇒【後編】「中古BMWオーナーズ“プチサミット”開催。壊れても修理は夢のように安上がり!」に続く https://nikkan-spa.jp/7125321962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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