中古BMWオーナーズ“プチサミット”開催。壊れても修理は夢のように安上がり
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
これまで10台のフェラーリと1台のランボルギーニを含め、ラテン車を中心に乗り継いできたMJブロンディこと清水草一が、“清水の舞台から飛び降りる”一心で買った人生初のBMW(中古)。これまで散々、壊れまくると批判してきた中古ドイツ車を買ってみてどうだったのか? 中古ドイツ車を乗り継いできたオーナーと輸入中古車評論家が、いろいろ教えてあげました
清水草一=文 Text by Shimizu Souichi
大子香山=撮影 Photographs by Daiko Kazan
◆エリート感を満喫!憧れの定番ガイシャ中古BMW故障自慢サミット
⇒【前編】はコチラ
MJ:ところで今日は、激安中古ドイツ車の雄・小出カメラマンに来てもらったんだけど、このBMW320iツーリング、いくらだったの?
小出:36万円です!
MJ:激安だね! どこの店?
小出:田舎の超怪しい店です。僕、前のアウディもそういうところで買って、結局修理代に170万円もかかっちゃったんですけど、そういう店が大好きみたいで。
K:変態ですね……。
小出:社長は金髪に白いスーツで、社員は見るからにヤンキー。族のヘッドとその手下が作った店でした。
MJ:すばらしいね!
小出:試乗したいって言ったら嫌そうな顔されたんですけど、なんとか乗せてくれて、よかったんで契約したんです。ただ、試乗したのは318iだったのに、納車当日320iに変わってました(笑)。
K:いつのまにかクルマがすり替わってた!?
伊達:極悪店にありがちなパターンですね。
小出:でも、怖くて何も言えなくて(笑)。黙って乗って帰りました。4気筒が6気筒になったんだし、いいかと思って。ただ実際乗ってみたら、ものすごく遅かったんです。
MJ:そうそう。買った直後に俺も乗せてもらって、あまりにも遅かったから、こりゃバルブ周りにカーボンがたまりまくってるに違いない。高速道路で延々レッド手前までブチ回して根性入れれば直る!ってアドバイスしたら……。
小出:オイルフィルターケースが割れて、オイルが大噴出しました。
MJ:ドイツ車には通用しない治療法だったかな?
小出:いえ、修理が終わったら、見違えるように速くなりました! あのアドバイスは最高でした。
MJ:マジで? 修理代は?
小出:4万~5万円で直りました。アウディに比べるとBMWは修理代が安いですね!
K:そうそう! 僕もアウディには、トータル100万円以上も修理代を注ぎ込まされたけど、BMWは夢のように安上がりですよ!
MJ:軍曹、そうなの?
伊達:さいですね。21世紀製のBMWなら、故障のリスクもさほど高くないですし。
【結論】
憧れの定番ガイシャBMWも、中古なら意外と安いし、若干の試練?さえ覚悟すれば、エリート感を満喫できる。オススメは直列6気筒エンジン搭載モデル。やっぱりBMWは“ストレート6”だネ!1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ