お得なキャリアに変化アリ!? auがスマートバリューの料金を値下げ【比較表付】
auが、ケータイと固定回線のセット割である「auスマートバリュー」の割引金額の改定を発表。データ通信量10GBと13GBの割引額を、月々1410円(税抜)から2000円(税抜)にした(最大2年間。3年目以降は月々934円<税抜>)。
簡単に各社のセット割の仕組みをおさらいすると、ドコモのセット割引は、単身者でも家族でも契約するデータ通信量の総量に応じて適用され、auとソフトバンクの割引は、契約する回線数に応じて適用される。そのため、これまでは、データ通信量2GBなどの低容量ではauの割引額が有利で、5GBなどではauとソフトバンクの割引額は同額、10GB以上の大容量ではソフトバンクが有利だったわけだが、今回の改定で、下記の表のように10GB以上の大容量でもauの割引額が最大になった(表内の金額はすべて税抜)。
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ソフトバンクも、同社のHPでは10GB以上の割引額は2000円となっているので、一見するとauがソフトバンクの割引額に合わせてきたように見えるが、よく見るとauの割引額の2000円は税抜だが、ソフトバンクの割引額の2000円は税込。ソフトバンクの割引額を、auと同じく税抜で計算すると1852円になるのだ(ちなみにドコモの割引額も税抜)。ややこしい話なので、本稿では以下すべての金額を税抜で記載する。
これを実際に家族で利用する場合で、1人~5人でシミュレーションすると以下のようになる(データ通信量はドコモのシェアパックに合わせ、データシェアをする前提で試算)。
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ドコモの割引は、家族の人数が関係ないため、家族数による割引額の変化はないが、auとソフトバンクは家族数(回線数)により割引額が異なり、かつデータ通信量によっても割引額が異なるので、auとソフトバンクでも組み合わせによって割引額が異なる。例えば10GBで比較すると、auは家族数が3人、4人、5人と増えるにつれ、割引額が2802円、3736円、4670円となるが、ソフトバンクは1389円、1852円、2315円となる(ドコモはいずれも1200円)。同じく30GBで比較すると、auは家族数が3人、4人、5人と増えるにつれ、割引額が6000円、6820円、7278円となるが、ソフトバンクは5556円、6524円、6982円となる(ドコモはいずれも3200円)。要するに現時点では、低容量から大容量まで、ほとんどの組み合わせにおいて、最大2年間はauの割引額がもっとも大きいというわけだ。
ちなみに、家族3人で15GBのデータをシェアするのではなく、家族3人で5GB×3人というように個別契約×人数で考えると、どうなるか?
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この場合も、ドコモの割引額は家族数に関係なく、auとソフトバンクは、家族数とデータ通信量の組み合わせで割引額が異なる。例えば、データ通信量5GBではauもソフトバンクも割引額は同額だが、低容量や10GBの大容量ではauの割引額のほうが大きくなるのだ。
ドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアによる固定回線セット割合戦で、auが一歩抜け出した格好になったわけだが、果たして残り2社は追随するのだろうか? <文/日刊SPA!取材班>
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