7-9月82-87円という「円安第2幕」のシナリオ
初めまして。米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、マーケット・エディターズ日本代表、「M2J FXアカデミア」学長の吉田恒といいます。今回からこの「日刊SPA!」へ投稿することになりましたので、よろしくお願いします。
ところで、私はFXが専門なので、記念すべき第一回は為替のお話をしたいと思います。ドル円は、今年春にかけて一時84円まで久しぶりにドル高・円安が目立つ動きとなりました。私は、それに続く「円安第2幕」が徐々に始まりつつあり、それは7-9月に82-87円程度へ一段とドル高・円安が広がるといったシナリオではないかと考えています。
◆52週線が示すドル円の近未来とは?
ドルは過去一年間の平均、52週移動平均線を上抜けてから、20週過ぎると、いよいよ52週線を5%以上も上回り、そしてそのまま30週目にかけて52週線からのかい離率はプラス10%へ一段と拡大に向かった―。
これは、現在のドルの話ではありません。今回と同じように、52週線をドルが上抜けて、ドル高基調が始まった可能性の高まった2000年と2005年の動きについて述べたものです。では今回も同じように展開していくのでしょうか。
⇒【52週線】のグラフはこちら
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=245743
ちなみに、今回、52週線をドルが最初に大きく上抜け始めたのは2月中旬でした。このため、実は先週、6月最終週が20週目だったのです。そして30週目は、9月初めになる計算です。また、肝心の52週線は足元78.6円程度です。
これで計算する準備が整いましたね。過去2回のドル高基調開始と今回も同じように展開するといった前提で、それを52週線を軸に考えたら、この7月とは、ドルが82円を大きく上回り始めるタイミングになりそうです。そしてそのまま9月にかけて87円を目指す、そんなシナリオになるわけです。(了)
【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2J FXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など
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