ついにドル円が動き出す10月になる可能性

吉田 恒氏
仮にこの10月が98円台で始まったとして、10月末のドル円は平均的な動きになった場合でも95円台か、101円台になっているといった計算になる。どちらにしても、テクニカルにはこの間のレンジをブレークした可能性が高いため、方向性が出たといった見方になっているのではないか。
これはあくまで2008年以降のデータによる結果であり、とりわけ10月の場合、2008年が7.6円と大幅な結果となったことが平均値を大きく引き上げているということはある。ただその2008年を含め、過去5年間で4年、10月の数字は9月を上回った。その意味ではやはり、9月より10月は方向感が出やすいのではないか。
ちなみに、昨年10月の月足の寄り付き、引け値の絶対幅は1.8円といった具合で、必ずしも大幅ではなかった。ただ、記憶をたどると、昨年も10月前半まではうんざりするほど動かない相場が続き、しかしそれは10月後半からにわかに変わり、今から思うとそれがアベノミクス相場に引き継がれた歴史的大相場の始まりだった。
さて、局面は違うものの、最近も「方向感がない」という言葉を多く聞く中で、一年前のことが思い出される。永遠に続く小動きなどなく、ではそれがいつ終わり動き始めるかといえば、過去の経験を参考にすると、10月は一つの注目するタイミングだろう。(了)
【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業。大手投資情報会社で編集長、代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
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