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コスROM即売会「コスホリック11」“紙の写真集”人気復活の理由

コスホリック11

「コスホリック11」ROMだけでなく写真集も人気(浅井まみ)

 コスプレROM即売会「コスホリック11」が5月5日開催された。コスプレイヤーはコスプレの写真データを収録したCD-ROM(DVD-ROM)や写真集を販売し、来場者はお気に入りのコスプレイヤーのブースで新作ROMを購入したり、会話を楽しんだり、ブースによっては購入者に配布される撮影券を使って約1分間の撮影タイムを楽しんだ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/638137/ch11a_02  各ブースは、新作ROMのサンプルやポスターが展示され、なかには作品の世界観を表現した飾り付けがされるなど、同じブースが二つとない個性的な装いとなっていた。今回で11回目の開催となり、毎回参加しているサークルはマンネリ化しないのか? と思っていたが、様々な試みや変化が起きていることがわかった。少しずつではあるが、紙の作品づくりにこだわりを見せるサークルが増えていたのだ。  サークル参加していたプロカメラマンは、「ROMだと1度見て終わりという人も多いと思うのですが、紙だと手元にあって何回も見てもらえる。最近では印刷通販も安くなってきているので、紙の写真集に挑戦する人も増えているのでは?」と、紙の作品数の増え方やクオリティにも驚いている様子だった。  コスプレイヤーのこだわりはどうなのか? ROMとともに紙の写真集を制作することが多いというあつきさんに、紙の魅力を聞いた。
あつき

あつき

「ROMよりも紙の写真集だと、作品の雰囲気を表現しやすいんです。コミケでは女性向けという意識で写真集を作っているレイヤーさんもたくさんいます」(あつきさん)  実際、紙の写真集をつくっていた何人かに話を聞くと、ほぼ全員が「紙の写真集は女性に人気」と言っていた。写真集自体も透明なビニール袋に入れ、リボンが付けられていたりと、女性を意識した作りが目立った。 「たしかに紙の方がコストは高くて、原価くらいになってしまうこともありますが、作品を見てほしいという気持ちの方が上」(同)  メガネが魅力の浅井まみさんは、セルフポートレートの写真集に挑戦。 「今回はiPhoneのリモートシャッターを使ったデジカメ撮影をしました。写真集のレイアウトは別の方にお願いしたので恐縮なのですが、おしゃれな感じに仕上がってうれしいです。コストはかかりますがやっぱり良いですね」(浅井まみさん)
浅井まみ

ROMのサンプル写真を100円ショップで買ったというミニアルバムで準備。新刊とともに既刊も売れていた(浅井まみ)

 安価になった印刷通販や写真加工ソフト、ソーシャルメディアの普及により、コスプレイヤーの表現方法は日々変化しているようだ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/638137/ch11a_04 <取材・文・撮影/林健太 撮影/林 佑樹(@necamax)>
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