リオ五輪用の地下鉄は「完成しない」が住民の共通認識

バーハ地区のオリンピック・パーク

バーハ地区のオリンピック・パーク。大型クレーンが複数台見え、トラックも出入りしていたが、ほぼ更地で閑散とした雰囲気は否めず。写真を撮っていたら注意された

 W杯、五輪と立て続けに世界的ビッグイベントを開催する栄誉を得たブラジル。しかし五輪が開催されるリオは「史上最低の準備状況」とIOCに酷評される始末だ。

 IOC(国際オリンピック委員会)のジョン・コーツ副会長が先ごろ開催2年前の準備状況について「同時期のアテネが40%、ロンドンが60%の進捗だったのに対し、リオは10%しか進んでいない」と話せば、リオ在住者も「五輪のメイン会場となるバーハ地区は、交通の便が悪く、場所的に不便。工事の遅れもW杯以上!」とこぼす始末。

 空港やW杯の決勝の舞台となったマラカナン・スタジアムがあるリオの中心部から20kmほど西側に位置するバーハ地区へは途中、ファベーラ(スラム街)が林立する山を越えなければならず、かつ幹線道路も限られる。車で向かうには日常的な渋滞が障害になるが、いまのところ移動手段はバスかBRT(専用軌道バス)、またはタクシーぐらいしかない。2年ほど前より中心部とバーハ地区を結ぶ地下鉄の工事が始まっているが、「どう転んでも五輪には絶対に間に合わない(笑)」というのがリオ市民共通の認識なのだとか。

 そのほかにも、開催まであと2年という段階で不安しか生まないような状況が噴出中。果たしてリオ五輪は無事に開催されるのだろうか?

※週刊SPA!7/29発売号では「[2016年リオ五輪]は開催できるのか?」と題し、W杯取材でブラジルに滞在していた記者が、リオ五輪の準備状況を現地ルポしている。

本紙構成・撮影/栗原正夫 撮影/遠藤修哉(本誌) 再構成/SPA!編集部

週刊SPA!8/5号(7/29発売)

表紙の人/吉本実憂

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