日本の名車スカイラインに、ベンツ製エンジン搭載はアリか?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
いわゆるメルセデス・ベンツというのはブランド名であって、クルマを作っている会社はダイムラーと申します。そのダイムラー社と日産自動車が提携して誕生したのが、今回のスカイライン200GT‐t。北米を中心に販売するインフィニティQ50にベンツ製のエンジンを積みました。なぜ、昭和の若者が愛したスカイラインがこうなった? その理由を、超合理主義経営者の視点から解説します
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆ベンツ製のエンジンを積んだスカイラインに乗ってみた!
オッサン向け週刊誌は、なぜか日産が嫌いだ。社長がガイジンで、年俸10億円ももらってるのが最大のポイントだろうが、合理化のため、売れなくなった過去の名車を次々と消滅させていることも、オッサンの神経を逆なでしている。
かつて日産の屋台骨を支えたサニーやブルーバード、セドリックは今はない。一方トヨタはカローラもマークII(Xに変更)もクラウンも必死に残している。日本のオッサン的には、切りまくった日産は明らかに非情であり、残したトヨタは人情に篤いのである。
で、スカイラインだが、これはかろうじて残っている。残っているが、事実上消滅している。現行スカイラインは、グローバル的にはインフィニティQ50という名前で、日本国内向けをスカイラインというに名前にしただけだ。
で、そのスカイラインを見れば、明らかにアメリカ人向けのコテコテな顔付き。かつてのカクカクしたスカイラインの面影は影も形もない。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=695666
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