白砂のリゾート沖縄・宮古島の夜と昼を遊び尽くす!

 夜ごと喧噪と狂乱の絶えない東京・中野のスナック「C」は、年に1度、凪のように穏やかな表情を見せる。宮古島出身のマスターR氏が、繁忙期にさしかかった家業のたばこ農園を手伝うため1か月ほど帰省、店を空ける時期がそれだ。

「宮古には海しかないと思われがちだけど、実は夜も楽しいんです。宮古に働きにきている内地の女のコたちは、都会を離れた開放感でノリがいい。東京のキャバ嬢みたいに、ギスギスした上下関係で心を病んだコなんていませんよ」

「C」で働くアルバイトレディたちの陽気さの秘密は、宮古スタイルの賜物といったところだが、あらためてこう言われれば、国内外を問わず“旅飲み”をライフワークとしているスギナミの食指が動かぬはずもない。R氏を夜の水先案内人に、僕は機上の人となった。

島唄ライブの名店で心地よく酔う

あかがーら 宮古島店 羽田から那覇を乗り継いで3時間半、宮古空港に到着。9月上旬、すでに肌寒さの感じ始めた東京とは違い、真っ青な空から照りつける日差しの強さは、空調の効いた搭乗橋でもハッキリと確認できる。

 ホテルに到着後、視界の端から端まで真っ白な砂浜が広がる、与那覇前浜ビーチで心と体の洗濯を済ませ、宮古の飲み屋が集まる西里通りへ。島唄ライブと沖縄家庭料理が楽しめる「あかがーら」に入る。宮古島産の海ぶどう、ごーやーちゃんぷるー、ぐるくんの唐揚げ、テビチなどの絶品郷土料理を肴に泡盛をグビグビと呷る。ゆったりした三線の音色に合わせて観客たちと歌い踊る“クイチャー”でテンションも高まったところで、夜のお店に突入だ。

【後編】に続く⇒

あかがーら 宮古島店【あかがーら 宮古島店】
住:沖縄県宮古島市平良字西里233 野澤ビル1F
電:050-5868-6285
営:17~24時(ラストオーダーは23時)
三線と太鼓の音色が響く島唄ライブは毎日聴ける

スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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