麻布十番で発掘!美人店員とガチ飲みを愉しむ昼スナック探訪

 夜遊び記者として足掛け8年。その職業病か拝金主義に毒されたのか、居酒屋やファミレスなど、いわゆる“フツーの飲食店”で美女が働く姿を見ると「その器量なら、もっと稼げるナイトワークはいくらでもあるのに……」などと余計なことを考えてしまうスギナミです。

 もちろん、高収入の代償にストレス過多なのが夜のお仕事。それは、夜の帳が下りた西武新宿線上りの車内で、眉間にシワを寄せてスマホをイジるキャバ嬢の姿を見れば一目瞭然。それだけに、フツーの飲食店の看板娘たちには夜の垢に染まらない笑顔を振りまいてほしいと願う今日この頃である。

 しかし、野口五郎「私鉄沿線」の時代ならともかく、その手の看板娘と夜遊びの醍醐味“心のセッショントーク”を試みようものならストーカー扱いされてしまう。思い悩む記者の耳に入ってきたのは、昼スナ(昼間限定の臨時スナック営業)を始めたという、イタリアンレストランの存在であった。

カフェ店員がスナック嬢に変身!港区の怪盗キャッツアイ

ワイマーレ

左からえみちゃん、あこちゃん、めぐちゃん。「一通りの夜遊びは体験しました」と語るとおり、高級ホステス以上に盛り上げ上手の3人。ガチの美女と飲み語らうのは夜より昼だ

 訪れたのは麻布十番にある「ワイマーレ」というお店。「俺の夜」では珍しい「食べログ」登録店。

「只今、スナック営業中」の看板を確認しつつ店内に足を踏み入れると、奥のカウンターには自然光に照らされた白シャツ、エプロン姿の女性3人。もともと、昼のランチ・カフェタイム中に働いている店員さんたちだ。

ワイマーレ

昼14時までがランチ営業で、そこから17時までの3時間がスナック。軽食も取れる

「昼にカフェを利用してくれる常連さんの『こんな夜のお店があったら通いたい』って言葉がきっかけなんです。それを目ざとく聞きつけた店長が『じゃあスナックにしちゃおう』って(笑)」(あこ)

「お酒は大好きだから、昼から飲めて幸せ。ビールが好きなので奢ってくださいね♡」(えみ)

「アフター5が二次会の時間。ヘベレケになるまで飲んで2軒目に行っても、夜9時には帰れて家族サービスもできますよ」(めぐ)

ワイマーレ

まずはビールで乾杯。「絵心ゲームで負けたら一気」など、「昼からお酒はちょっと」というご仁も気持ちがユルむ仕掛けが満載

 カフェ店員がスナックなんて、コーヒーがアルコールに変わっただけじゃ……などと思うなかれ。

「昼からみんなでテンション上げちゃおう!」というあこちゃんの掛け声で、名物「ハブ酒ショット」(900円)を全員で一気飲み。昼酒の背徳感も手伝い、酔いは加速する。

ワイマーレ

ハブ酒のショットで酔いは加速する!

 何より、目の前で接客してくれる店員たちは皆、ノリがよくて美人揃いなのだ。ここは北条司の名作マンガ『キャッツ・アイ』の舞台なのか?

ワイマーレ

ワイマーレ

3人娘による「ハブハブ~、ハブハブ~」の掛け声でググイッと酒を呷る。かなり強い酒だが「夜の滋養強壮にもバッチリ」(あこ)

「あはは、知ってます。じゃあスギナミさんは3人のうち、誰がタイプなの?」(めぐ)

「えーと……長女がめぐちゃんで二女があこちゃん。三女がえみちゃんかな~」

「メンゴメンゴって……違う! 『キャッツアイ』の来生三姉妹の話じゃなくて。じゃあ、3人のうち、友人、恋人、愛人に分けるなら誰?」(えみ)

「エヘ、エヘヘヘ。誰かな~」

ワイマーレ 怪盗3姉妹に心を盗まれっぱなしの3時間。夜遊び好きの皆さん、隠れた名店は“昼にアリ”ですゾ。

【ワイマーレ】
住:東京都港区元麻布3-11-2 カドル麻布十番4F
電:050-5571-7742 
営:スナックは平日14~17時、ランチは平日11時半~14時、ディナー&バーは18時~翌3時(土曜は18~24時)
休:日
料:スナックは飲み放題3000円

ワイマーレ撮影/石川真魚

スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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