ご当地美女との触れ合いを求める夜の街の探索は、出張サラリーマンのボーナスステージ。なかでも、根強い人気を誇る歓楽街が札幌・ススキノだ。
人気の理由は、例えば、席につくや女のコが片足をかけてくるのが基本姿勢の“ススキノ式キャバクラ”。「貴重な一泊。口説いたり見えを張ったり、ムダな時間は過ごしたくない」という出張族のストレートな欲望にマッチしてか盛況。特に、街中が氷点下に凍る冬場は、厳しい外気と美女の肌の温もりが絶妙にマッチして、五感をビンビン刺激する。想像するだけで脳内の快楽物資が溢れ出す街・ススキノ。焦燥感に苛まれた僕は、機上の人となった。
路上からガラス越しに店内の様子が丸見え
訪れたのは2月初旬。雪まつり真っ只中のススキノをブラリ散策していると、道ゆくおっさんたちが「オオッ」と歓声とともにテカついた笑みを向けるお店がある。視線の先にはガラス張りの路面店。カウンター内で接客しているバニーガールたちのお尻がガラス越しに丸見えだ。誘蛾灯のようにお店の中に吸い込まれてしまった。タイ・バンコクのゴーゴーバーもかくやの客見せ方式を採用するこのお店は「ミリオン南4条通店」。系列は界隈に4店舗、ススキノガールズバーの先駆け的存在だ。
凍てつく寒さを溶かすススキノバニーガールズ
「いらっしゃいバニー♪」出迎えてくれたのは、ジゼルちゃんとナウンちゃん。どちらも、白い肌とコケティッシュな顔立ちが特徴的な道産子美女である。まずは「外から見られて恥ずかしくはないの?」と直球の質問を投げかけてみる。
「お酒飲んじゃえば羞恥心なんて感じないしょ」(ジゼルちゃん)
「そうそう。こっちのコはみんなお酒強いし。私? ウフフ。酔うと“噛みぐせ”があるから気をつけてね」(ナウンちゃん)
「ガウガウ」と可愛く歯を鳴らす仕草にほだされ、シャンパンを注文。すると、店中のバニーガールが集まってきて、「ありがとピョン、ピョン♪」の大合唱。すっかり酩酊したところで、その日の宿であるカプセルホテル「ニコーリフレ」へと移動した。
サウナ施設に突如出現した本格的ガールズバー
同店は、1時間おきにロウリュイベントが開催されるなど、全国からサウナ愛好家が集う有名スパ施設。サウナ→水風呂を3セットほどこなした後、休憩室へと向かう……と、目を疑う光景が広がっていた。なんと、サウナ施設の中にガールズバーがあるのだ。日本広しといえ、こんな粋な試みをしているスパ・温浴施設を、ここ以外に記者は知らない。「『外は寒いから館内で遊びを完結させたい』というお客さんの要望を実現しました」(「ニコーリフレ」総支配人)というが、風呂上がりに館内着を着たまま女のコと飲めるなんて何だか新鮮(赤面)。
「そう、みんな館内着なんですよ。外のお店で働いてたときは、身なりを見てどういう人か探りながらお話ししてたんですけど……。変な先入観がないから生身のトークが楽しめます」(店長のあいちゃん)
記者を含めた客は皆、フラットにおっさん。店内でイキる必要なんてどこにもない。サウナ→水風呂の基本セットにガールズバーまで加わり、遊び方のアレンジは無限大に広がるのであった。
【ミリオン 南4条通店】
住:札幌市中央区南4条西3丁目第3グリーンビル1F/2F
電:011-522-9182
営:19時~翌3時(金・土は翌4時まで)
休:無休
料:60分2000円~
系列の5条通店も同じく路面店で路地から店内が見える仕掛けに。内装はアメリカの娯楽誌『PLAYBOY』がモチーフ
住:札幌市中央区南3条西2丁目14番地ニコーリフレ内
電:011-261-0108
営:18時~ラスト(サウナは24時間営業)
料:60分3000円
飲み放題メニューはビール、焼酎、カクテル等30種類以上。女のコのドリンクは別途1000円~ 撮影/小牧寿里
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スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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