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「大学を楽しみたいなら部活はNG」と東大生が断言するワケ。「“実家が太い人”の苦労体験コーナーにすぎない」

3月と言えば、様々な大学の合格発表が出そろう時期。大学生の卵たちが、未だ見ぬ大学生活を夢見て胸を膨らませます。 実は、入学準備から落とし穴はたくさん。大学生協が提供する「推奨PC」は、値段の割にスペックが釣り合っていないケースが散見されたり、入会自由の大学自治会がさも強制入会のように紹介されたり、「知らないと損すること」はたくさんあります。
布施川天馬

布施川天馬

大学入学前に知っておかないと損すること

東京大学の場合、第二外国語の選択なども当てはまるでしょう。クラス内の男女比率が1:1に近く、比較的明るく緩やかな雰囲気のフランス語、スペイン語に対し、中国語やロシア語はいわゆる”ガチ勢”が集う魔境。 3年生からの進学先を決める点数競争「進学振り分け」で有利を取るためには高い平均点が必要ですが、「優3割規定」という暗黙のルールによって、80点以上は上位30%の学生にしか配られないなんてことも。 周りの学生のレベルが高いと、高評価を得ることが相対的に難しくなります。言語選択から、すでに進学振り分け競争は始まっている。 大学は研究機関ですが、同時に人生の可能性を探る時期でもあります。サークルに入ったり、ボランティアに参加したり、バイトに精を出したり、様々な活動に手を出せることもこの時期の強み。 どの団体も良くも悪くもつながりが緩いため、複数コミュニティに参加する余裕ができます。 ただ、そういった未来を夢見るならば、大学で部活には所属するべきではないでしょう。私自身は、東京大学の運動会(他大学で言う体育会)に所属する応援部に入っていましたが、これが非常に厳しかった。 今回は、大学の部活の歪さについてお伝えします。

大学の部活動は聞こえのいい「地獄」

東京大学のサークル勧誘列「テント列」は、入学手続きの日に行われます。各種手続きを終えた学生たちを、先輩たちが優しく勧誘する仕組み。 この列の順番は毎年くじ引きで決まりますが、不思議と応援部は毎年必ず先頭に来ます。それを知らない新入生は、チアリーダーの華やかな女性たちに迎えられて有頂天になりながら、テント列へ参入する。 ここは「お客様」を勧誘する場所です。なので、どの部活も「うちは緩いよ! 楽しいよ!」といい部分だけを前面に押し出します。 「練習は週に3日だけ!」「先輩がいつもご飯をおごってくれる!」「自主的に部活を運営するからガクチカ(履歴書欄の「学生時代に力を入れたこと」の略称)ができる!」「OBOGとのコネがあるから就活に強い!」など。 もちろん、これには裏があります。例えば、私の所属していた応援部吹奏楽団の場合「練習は週3日だけ!」は本当でしたが、これにプラスして土日は応援活動が、ほかの日も自主練習が入ったので、結局週5~6日は部活がありました。 もちろん「バイトや他のサークルがあるから休ませて」なんて言えません。
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暗黙の了解として「五限の授業」を取ってはいけないワケ
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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