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ビンスの予想を超えた“マッチョマン人気”――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第81回

WWEオフィシャル・マガジン

“マッチョマン”ランディ・サベージはWWE世界ヘビー級王者としてポスト“レッスルマニア4”路線の全米ツアーを開始。サベージ対テッド・デビアスのタイトルマッチ・シリーズは、全米各地で予想をはるかに上回る興行成績を記録した(写真は「WWEオフィシャル・マガジン」表紙から)

 ポスト“レッスルマニア4”の新シーズンは、WWE世界ヘビー級王者“マッチョマン”ランディ・サベージ対“ミリオンダラー・マン”テッド・デビアスの定番マッチ・シリーズで幕を開けた。

 WWEは1963年の団体発足から創立25周年を迎えていた。サベージは初代王者“ネイチャー・ボーイ”バディ・ロジャースから数えると11人めのチャンピオンということになる。

 ブルーノ・サンマルチノ、ペドロ・モラレス、ボブ・バックランド、そしてハルク・ホーガンまで四半世紀のWWE史を刻んできた歴代の名チャンピオンたちはつねに典型的なベビーフェースだった。

 サンマルチノ、モラレスらをチャンピオンの座からひきずり下ろしたイワン・コロフ、スタン・スタージャックらヒールのチャンピオンはいずれもワンポイント・リリーフで、これはビンス・マクマホンの父ビンス・マクマホン・シニアがつくったニューヨーク・ニューヨークのひとつの伝統だった。

 1977年にサンマルチノから王座を奪い、10カ月間にわたりベルトをキープした“スーパースター”ビリー・グラハムは、ヒールでありながらマディソン・スクウェア・ガーデン定期戦の主役を演じたただひとりの例外ということになる。

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1984年1月、アイアン・シークを下しWWE世界王者となったホーガンは…

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