“マッチョマン”ランディ・サベージの孤独――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第149回
“マッチョマン”ランディ・サベージは、WWEの“1984体制”の10年間をリアルタイムで体験した数少ない生き証人のひとりだった。
サベージがWWEと専属契約を交わしたのは1985年6月。戦後の1940年代後半から1970年代まで活躍した名レスラー、アンジェロ・ポッフォを父に持つサベージがマイナーリーグのベースボール・プレーヤーからプロレスに転向したのは1973年。父ポッフォが主宰していたインディー団体ICW(インターナショナル・チャンピオンシップ・レスリング)、テネシー、フロリダといった南部エリアを長期サーキット後、32歳でニューヨーク・ニューヨークにたどり着いた。
アナログのレコードにたとえるならば、1980年代のWWEの“A面”はいうまでもなくハルク・ホーガンで、“B面”はサベージとエリザベスの“美女と野獣”コンビだった。
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