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「女子マネ制止」報道を見た元甲子園球児と女子マネジャーの本音【第98回・高校野球】

 女子マネジャーが守備練習でノッカーにボールを渡す光景は珍しいものではないようだが、当の本人たちはどう感じているのか? 元甲子園球児の男性と同校の野球部に所属していた女子マネジャーは、当時の出来事をこう振り返る。 「わたしはいつもみたいにジャージを着て甲子園練習でノッカーにボール渡しする予定でした。その直前に阪神の室内練習場で待機していたところ、そこでダメと言われ甲子園練習には入れてもらえませんでした。その理由を聞くとどうやら登録が必要なようで、当時は登録できなかった理由が人数の制限なのか、女子だからなのかはわかりませんでしたが、今回のニュース見て、女子だから登録に入れてもらえなかったのかなと思いました」  2008年春の「第80回選抜高校野球大会」では女子部員が練習に参加できないという出来事が話題になったことがあった。21世紀枠で出場した山口県立華陵高等学校の女子部員の練習参加が認められなかったのだ。  デイリースポーツによると、女子部員はチームの甲子園練習でベンチでタイムキーパーとして補助に専念。芝生上でナインと記念撮影に臨み、ボールを拾いに行った際には「こっそり土も踏みました」と話している。開会式ではプラカードを持って先導役を務め、試合には記録員としてならベンチ入りが可能だったが、「選手として出たい」とのこだわりからアルプス席で声援を送ったという。  硬球が一歩間違えば生命を奪う「凶器」となることは事実だが、それは日頃から練習を行う「男子のみ」が回避できるものなのだろうか。野球経験のない女子マネジャーへの危険性は否定できないが、日本高野連が主張する「安全性を配慮」すれば、女子部員も女子マネジャーもグラウンドに立つことはできるのではないか。大分の女子マネジャーは日常的にボール渡しを担っていたようだ。  刹那が生み出すドラマの数々に、多くの人が魅了される夏の甲子園。女子が聖地のグラウンドに立てる日は、いつかやって来るのだろうか。 <取材・文/北村篤裕>
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