“レッスルマニア11”ブレット対バックランド“因縁ドラマ”の意味――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第186回(1995年編)
新PPV“イン・ユア・ハウス”4大会の開催は、団体経営のベースがハウスショー・ビジネス(入場チケットの売り上げによる興行収益)からPPV(契約式有料放映の視聴料)へと移行しつつあることを物語っていた。また、PPVのカード編成を長編ドラマの“句読点”として学習した観客は、ノーTVのハウスショーが単なる“地方公演”のひとコマであることを知ってしまった。
ビンス・マクマホンは、それほど目新しいとはいえないブレット対バックランドのシングルマッチをあえて“レッスルマニア11”の第5試合にラインナップした。ゲスト・レフェリーはWWEの“1984体制”の象徴ともいえるロディ・パイパー。パイパーは前年の“レッスルマニア10”でもブレット対ヨコヅナのタイトルマッチを特別レフェリーとして裁いた。
ブレットがチキンウィング・クロスフェースでバックランドを半失神状態に追い込んだところでレフェリーのパイパーが試合をストップ。ビンスにとってはブレット、パイパー、バックランドの3世代のスーパースターが同じリングに立っていることがホーガン不在の“レッスルマニア”の正しいレイアウトだった。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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