“レッスルマニア11”の主役はだれだ?――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第185回(1995年編)

“レッスルマニア11”の主役はいったいだれだ? ニュー・ジェネレーション路線はディーゼル、ブレット・ハート、ショーン・マイケルズの複数スター制が導入されたが……。(WWEオフィシャルビデオ「レッスルマニア11」ジャケット写真より)
1985年の第1回大会から11年めを迎えた年にいちどのプロレスの祭典“レッスルマニア”がハートフォード・サイズの中都市で開催されたのはこれが初めてのことだった。しかし、有料入場者1万5000人、興行収益75万ドル超という数字は前年度の“レッスルマニア10”マディソン・スクウェア・ガーデン大会を上回るものだった。
PPV契約世帯数も即日結果で36万5000世帯を突破。視聴契約料金がこのイベントではそれまでの定価だった22ドル95セントから34ドル95セントに値上げされたが、懸念された“買い控え現象”は起きなかった。
今大会のオープニング・シーンではこれまでの10大会の名場面がビデオ・スクリーンに映し出され、ロディ・パイパーやミスターTによる“レッスルマニア1”“レッスルマニア2”の懐かしのシーンがライブの観客を喜ばせたが、ライバル団体WCWに移籍したハルク・ホーガンと“マッチョマン”ランディ・サベージの映像だけがきれいにカットされていたため、中級レベル以上のマニア層にとってはやや違和感をおぼえる“編集”になっていた。
この連載の前回記事
ハッシュタグ
おすすめ記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています