更新日:2017年11月14日 13:50
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40代になると巻き起こる老化怪奇現象の対処術【コラム二スト木村和久】

 ここで当たり前に出てくる老眼ですが、メガネ君は老眼の場合、メガネを外すと裸眼で雑誌などが読めて、案外ラクチンと言われています。けど、老眼も度が進みます。どんどんひどくなると、裸眼で見える距離はせいぜい20センチぐらい。そうなると、ちょっと俯瞰で見る麻雀とかパソコンとかが使いづらくなります。そこで、老眼鏡と近眼メガネの中間的な役割を果たす「パソコン用メガネ」が必要になります。これはメガネをかけたときの視力が0.7ぐらいで、なんとなく遠くのものが見えるかなあぐらい。けど50センチ~1メートルぐらい目を離しても、パソコンや新聞も読めるという作業用のメガネですね。これひとつあると、デスクの作業がすこぶる便利に。メガネ屋さんに行って「パソコン用のメガネ」といえば、作ってくれますから、手元がよく見えない人は頼んでみましょう。  そして老化が進むと、やたら体が痒くなる。背中とかが無性に痒い。冬場は乾燥しているから、痒みも激しい。そこで手を廻して掻くのだが、五十肩をやっているので、手が回らない。生まれて初めて、お婆さんが、孫の手を使って背中を掻く気持ちが分かったっす。孫の手はないので、30センチの定規で代用したが、手が背中に直接届かないこともショックでしたな。  痒みはいたるところに伝播し、特にひどいのがヘソの下。オヤジ界においてインキンと水虫はセットですから。同じ薬でまかなえるし。けど水虫の薬を塗って、インキンの薬を塗ってと、同じ時間にやると、どうも菌が移ってる感じがして、延々に治らない。いいのは水虫とインキンを分けて、薬を別にして、塗る時間も別にするってことですな。  そして痒みはとうとう、おしりの周りにも伝わり、おそろしいほどの痒みが出てくる。これには参った。インキンの薬をつけてればいいやと思ったが全然効かない。逆に悪化して、ケツをかいてばっかり。これにはお手上げし、恥を忍んで皮膚科に行ってみた。そしたらすぐ軟膏もらって、2~3日で治癒した。ひと月のたうち回っていたのは何だったの?
木村和久

木村和久

 歳をとると、新たな発見が多くて困りますね。最近は人の顔が全然覚えられない。若い女性は覚えがいいが、オヤジ系は全然ダメ。マツコデラックスぐらいビジュアルインパクトがないと、誰が誰だか。そうか、だからマツコは生き残れるんだな、妙に納得するのでありました。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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