中年オヤジを蝕む老化現象の数々「キャバクラよりも歯医者に通う回数が増えてきた」【コラムニスト木村和久】
というわけで、おやじは、自分のカラダにガタが来ているのを充分承知しています。だから、ささやかな抵抗を試みます。フィットネスクラブやジョギングなんて慣れないことに挑んだりと、皆さん1回は試しているはずです。
去年「このままじゃだめだ~」ってエヴァのシンジ君みたいに突然がむしゃらに走りだしました。中二病かよ~。その暴走は止まらず、毎日3か月走り、5キロぐらい痩せたけど、膝を痛めて終わってしまいました。
BSの通販番組などで、膝が痛くてと言ってるオバさんがいるでしょ。階段の上り降りが辛いとか、そんなバアさんに自分がなるなんて夢にも思いませんでした。膝を痛めると、階段の降りるのが、ほんとしんどいです。登るのはまだしも降りるのが辛い。一段づつしか降りられなくなります。今は、大分いいですが、走ると膝が痛みだすので、辞めています。気づくと、毎日グルコサミンを飲んでいる自分がおりました。
膝が痛くても、ゴルフが出来るのは不思議でした。膝を痛める原因はアスファルトの道路でジョギングをするから、膝に負荷がかかるのです。ゴルフ場は全部芝だから、膝に負荷がかからない。クラブハウスに行くまでのアスファルト道を歩くのがむしろ辛い、それが笑えました。
オヤジ界では、足の病で有名なのがあります。それは痛風です。尿酸が結晶化すると、トゲトゲした物質になり、足の指の付け根などに付着し、猛烈な痛みを伴って腫れるのです。
一度なりましたが、マジで足に風が当たっても痛い。だから痛風って言うのです。尿酸値が、低ければ発作は起きません。そもそもの原因はプリン体と言いますが、最近はお酒全体が悪いみたいな捉え方をされています。とにかく、飲み過ぎは禁物です。
「痛風で死んだ人はいません」
かかった人はみんな、そう言います。でも痛風を悪化させると、足全体が腫れ、車椅子での移動となり、動けない人は入院もします。私のように、普段あまり酒飲まない人が急に沢山飲みだすと、痛風にかかりやすいこともあります。個人差が激しい病気とも言えます。
歳を取って深酒もできず、ジョギングもままならないとなると、今度は散歩をします。年寄りが散歩好きな理由がよくわかりました。それは、走れないからです。
あと体操もします。これはラジオ体操の類です。あんなのをやって、効果があるのと思いますが、体が全然回らないので、これぐらいから始めないと。
実は現在、何にも悪いことをしてないのに、3度目の五十肩真っ最中です。あまりに痛いので、取材を兼ねてカイロプラクティックに行きました。そうしたら、背中が曲がってて体全体が老化しているとのこと。前屈はマイナス30センチですよ。死んでもないのに、体が硬直化していますな。ゆえに左の肩が全然回らず、服が着づらい。左の袖を通すのに、適当に腕を伸ばしたり、曲げたりするだけで激痛が走る。だから朝一回服を着たら、1日同じのを着っぱなしが多いです。
「ああ、こうやっておじいさんになっていくんだな」というのがよくわかる昨今ですね。
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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