美しすぎる女子テニスプレーヤー・平久保安純 日本代表を引退してでもやりたい“新しい夢”
高校卒業後、大学を早稲田に決めたのは憧れの選手・小林奈央がいたからだ。平久保より学年で2つ上の小林は、高校時代から日本代表に選ばれるような天才プレーヤー。そして入学すると、平久保は憧れの小林とダブルスで組むことになる。2014年には全日本学生選手権大会(インカレ)で準優勝。「テニスやっていてよかった……」としみじみ感動したという。
「いつもは授業がある早稲田キャンパスと、練習場が充実している所沢キャンパスを行ったり来たりする毎日です。『一日連』と言って、土日は朝から練習しますね。あとは普通の大学生とあまり変わらないんじゃないかな。学校の近くに一人暮らししていて、バイトも居酒屋でやって。休日は行ったことがない街をぶらぶら歩くことが多いです。あと最近は岩盤浴とか温泉にハマっているんですよ(笑)」
日本代表に6名も選ばれている超名門・早稲田大学軟式庭球部。だが、その内実は徹底した放任主義に貫かれている。なにせ監督からして、月に1回顔を出すかどうかだというのだ。選手たちは自主的に練習メニューを組み、食事を摂り、アドバイスを送り合っている。もともと「自分で考えながら練習することが一番の向上方法」という考えを持っている平久保にとって、願ってもない環境だった。だが、平久保は大学を卒業する来年3月をもって、ソフトテニスからの現役引退を考えている。
「趣味程度ではプレーするかもしれないですけどね。でも、もう大会とかには出ないはずです。理由ですか? 社会人になっても選手を続けるということに魅力を感じないというか……。せっかくそれなりの大学を出るんだから、ちゃんと就職したいという気持ちもありますしね。あとは年齢的なことも少しあるかな。ソフトテニスって選手生命が短いんですよ。試合時間が短いので、とにかく勢いが大事なんです。勢いっていうのは、若い選手のほうがやっぱり持っていますから。でも、なによりも一番大きいのは“新しい夢”ができたということかも……」
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平久保の新しい夢──。それは競技の面白さを世の中に伝えていくことだ。実は現在も平久保は選手活動のかたわら、ソフトテニスを普及させるための講習会を行っている。つい最近も、石川県で200名以上の小学生~高校生を相手に教えてきたという。ときには笑顔で、ときには真剣な表情でソフトテニスに取り組む生徒たちを見ていると、試合で勝つこととは別の喜びがこみあげてくる。「先のことはわからないけど」と前置きしながらも、「スポーツ系企業の広報などで、ソフトテニスの魅力を伝えていけたらいいなと思っています」と前をしっかり見つめながら話した。
【ひらくぼ・あすみ】
1995年8月8日、和歌山県生まれ。早稲田大学軟式庭球部所属。身長165cm。後衛。ジュニア時代からその実力が注目されており、2015年~2016年と日本代表に選出される。2016年のアジア選手権では国別対抗(団体)で銀メダル、徳川愛実とのダブルスで銅メダルを獲得。また、2016年のインカレ団体とシングルスでも優勝を果たしている。趣味は料理(グラタンが得意)。特技は裁縫(高校時代、チームメイトのために勝利のお守りを作ったことも)。好きな漫画は『ワンピース』。好きなドラマは『カルテット』。「カラオケは基本断る派だけど、どうしても歌わなくてはいけない空気になったらE-Girlsや綾香さんを歌います(照)。普段、自分が聴くのは米津玄師さんが多いかな」
〈取材・文/小野田 衛 企画・撮影/丸山剛史〉
―[もぎたて!女子アスリート最前線]―
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