更新日:2020年11月18日 19:08
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とんねるずに有吉が無理やり買わされた高級腕時計、15万円値上がりしていた

対して値下がりした時計を買ってしまった人も…

 また、このときの放送では、バナナマンの設楽さんが第1回の買うシリーズでロレックスを買った日村さんに対抗して、パテックフィリップのノーチラスを200万円で買ったと伝えられていました。

パテックフィリップのノーチラス

 この時計はプライベートで買ったとのことですが、もしも「買うシリーズ」の企画で買っていたならば、ナンバー1の値上がり時計となったでしょう。設楽さんが買ったと思われるノーチラス(5711/1A)は2011年当時、新品が220万円程度でしたが、現在は中古最安値(楽天)が約350万円。実に150万円近くも値上がりしている時計なのです。

伊藤利尋アナの値下がり額は…

 しかし、同じ放送でオメガを買ったフジテレビの伊藤利尋アナウンサーは、上記の2人とは違って値上がりする時計を選ぶことができませんでした。  伊藤アナが買ったのは、オメガスピードマスターのリデュースド(3510.50)という時計。このモデル、“いい時計”の基本を抑えながらも新品価格が低いため、多くの人が初めて高級腕時計を買う際に選ばれる存在。しかし、流通量が多いことと人気となる要素が少ないことから、そんなに値上がりもしない傾向です。1980年代から基本形が変わらない長寿モデルのため、かなりの数が流通。高級腕時計初心者用という側面もあるため、程度の悪い個体もあり最低価格は安めとなりがちですが、ある程度いいものの場合、最低価格は12万8000円といったところ。伊藤アナが買った金額は17万円ですから、約4万円の値下がりとなります。

オメガスピードマスターのリデュースド

 この放送で高級腕時計を買わされてしまった有吉さんと伊藤アナ。価格だけを見ると有吉さんは80万円、伊藤アナは17万円となり、有吉さんが多くのお金を使ったように感じます。しかし、売ることを前提としたならば、有吉さんは約12万円の得をし、伊藤アナは約4万円の損をしたという結果になるのです。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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もう新品は買うな!

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