恋愛・結婚

「ゲス不倫ブーム」の源流はバブル期にあった

世が好景気にまだ浮かれていた1988年6月に誕生したSPA!。その後のバブル崩壊など社会情勢の変化の中、時代時代の女たちをどう切り取ってきたのか? いま一度、振り返る!

女性の積極性は景気動向を大きく反映


1994年11月16日号

【1994年11月16日号】バブル期に遊び、その後、結婚を選択した新しい価値観を持つ人妻たちの私生活に密着

「私がこの29年間で一番性にオープンな女性が多かったと思うのはバブル時代ですね」と断言するのは、長年女性の恋愛事情を取材してきたルポライターの亀山早苗氏。

「バブル期は、男女雇用機会均等法が導入されて自立意識の高い女性が増え、『自分がしたいなら、毎日違う男としてもOK』と、性への価値観が大きく一変した時代。六本木のクラブに行って『アメリカの全州の男としたいけど、あと3州足りない!』とひたすら外国人を狙うコもいましたね。みんながお盛んすぎて、ヤリ場を探してさまようホテル難民たちも大勢いました」

 その後、バブル崩壊で状況は一変。経済基盤が不安定になったせいか、性にオープンな風潮は下火になっていく。しかし、’97年の『失楽園』のヒットで、不倫ブームが到来する。

「作中、不倫を通じて性の悦びに目覚める女性が描かれ、『あんな経験がしたい』と、不倫に走る女性が急増。ちょうど青春時代にバブルを過ごした女性たちが人妻になっていたのも、ブームに拍車をかけたのかもしれません。リーマンショック以降はお金がなく、コンビニで買った格安ワインとつまみを手に、昼から格安ラブホに入り浸る『地道な不倫』が主流になりました」

女性 そして、出会い系が一般化して以降は、初対面の男とする女性も急増。

「より不倫がしやすくなったせいか、バブル世代だった女性たちのエロさはいまだ健在。『当時が忘れられない』と、既婚者ながら、アラフィフ向けのディスコで、ボディコンを着て、当時のようにワンナイトラブを楽しむ女性も多いです」

 ゲス不倫ブームの源流はバブル期にあったのだ。

【亀山早苗氏】
ルポライター。’90年代から女性の恋愛や不倫事情を取材。近著に『人はなぜ不倫をするのか』(SB新書)、『くまモン力』(イーストプレス)など

― ボクらが愛したエロい女29年史 ―





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