夢や目標は友人に話すな。成功者が成功し続ける理由【魂が燃えるビジネス】
もちろん、「うまくいかない」という友人の忠告が正しい場合もあります。自分の見通しが甘くて、失敗に終わる夢や目標もあるでしょう。しかし、それはそれでいいのです。すべての夢や目標が実現するなどということはありえませんし、またその必要もないのです。
赤ん坊が立ち上がって歩き始める時、どうやってやり遂げるのか。その答えは試行錯誤です。どうやってもこうやってもなく、何度もチャレンジと失敗を繰り返し、いずれはそれをやり遂げます。
その時、母親は赤ん坊にどう接するのか? 「最後には必ずできるようになる」と信じて見守ります。「失敗するかもしれないから、立たせない、歩かせない」なんて母親はいません。
「上手くいかないかもしれないから止めておいたほうがいい」では、人間は歩くことすらままなりません。これは大人になっても、夢や目標といったスケールになっても変わりません。
もちろん友人と母親は違います。友人は母親のようにあれこれと手を回したり、気を配る必要はないでしょう。しかし「見守る」という部分は一緒です。
「うまくいくかはわからないけれど、私はあなたを応援してるよ」
そうあたたかく見守ってこそ友人なのですが、誰しもそこまで完璧ではありません。相手には相手の人生があり、それを守るので精一杯なのです。
では「夢や目標は誰にも話していけないのか?」というと、そんなことはありません。誰かに聞いてほしくなるのは、人間の自然な本性です。問題はそれを話す相手です。
「類は友を呼ぶ」ということわざもあるように、成功者は成功者で集まります。成功者の輪の中で夢や目標を話すと、それ自体が実現していく力に変わります。
彼らは「成功は失敗の積み重ね」だとよく知っています。よほど非合理的でなければ、誰かの夢や目標を否定しません。また仮に否定するとしても「俺はうまくいかないと思うけど、お前が言うんだから、目があるのかもな。やってみれば」と一線を引いて見守る立場を取ります。
「絶対うまくいくよ」と保証してくれるワケではありません。未来がわからない以上、そんなことは誰にも不可能です。ただ、ごく自然にアイディアを聞いてもらえる。その環境自体が、何かと否定されがちな私達に対して、成功者が持つアドバンテージになっています。だから成功者は慢心しない限り、その成功が続きます。
生まれたばかりの夢や目標はそれこそ赤子同然です。ちょっとしたことで「うまくいかないかもしれない」という不安が首をもたげてきます。「いいね!」と言ってくれる人は、SNSだけでなく現実でこそ必要です。
夢や目標を達成しようとすると、これまでにない新しい行動が生まれます。そして新しい行動には、新しい環境と人間関係が伴います。そこで出会った人々こそ、自分の未来について打ち明けるべき相手です。
自分をこれまで育ててくれた両親。いつも仲良くしてくれる友人たち。彼らに秘密にするのは気が引けるかもしれません。しかし親しみと、夢や目標の実現は全く別です。彼らに打ち明けるのは、あなたが軌道に乗ってからにしましょう。
【佐々木】
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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