夢や目標は友人に話すな。成功者が成功し続ける理由【魂が燃えるビジネス】
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるビジネス」とは何か? そのヒントをつづる連載第10回
「そんな簡単にうまくいくかな。私はやめておいた方がいいと思うよ」
人間は誰もが一度は、夢や目標を掲げます。しかし、それが実現するのは非常にまれです。その原因の一つに「周りの人間に、自分の夢や目標を話してしまう」というものがあります。
夢や目標を持つと「人生が開けていくような感覚」を覚え、つい気持ちまで大きくなります。それで見境いなく「これから自分はこうするんだ」と親や友人に話してしまうと、彼らから予想外のカウンターをもらいます。
それが「やめておいたほうがいいんじゃない」という、あなたの夢や目標を否定する言葉です。これまで仲良くやってきて応援してくれると思ったのに、打ち明けたら反対された。なんだか裏切られたような気分になりますが、こうした経験は珍しくありません。
人間には二種類います。現状維持に浸るタイプと、夢や目標に生きるタイプです。夢や目標を持ち始めた段階は、ちょうどその過渡期に位置します。
これまでお互いに現状維持でつつがなくやってきたのに、「こんなことやっててもしょうがないんじゃないか。もっと夢や目標を持って生きていこう」と言い出すのは、ある意味で反逆です。夢や目標を持つこと自体が裏切り、という見方もできます。
人間の大部分は人間関係によって作られます。「親しい友人5人の平均年収=自分の年収」という話もあるように、どんな人間とつきあうかで、人生はある程度まで決まってしまいます。
仮にあなたが変わってしまったら、あなたの友人の生活も変わらざるをえません。たとえば仕事帰りに一緒に飲む間柄だったなら、あなたが夢や目標に目覚めてしまえば、その時間はなくなってしまいます。
成長や進歩を望むあなたは、現状維持を望む友人にとってどんな風に見えるでしょうか。それは「自分の現状を脅かす脅威」です。だからこそ周囲はそれを潰しにかかります。
それが「うまくいかないんじゃないの」というアドバイスのふりをした否定です。
こうした会話において「夢や目標がうまくいくかどうか」「計画が現実的かどうか」は問題ではありません。自分の現状を変化させかねない、そのエネルギーやモチベーションを削ぐことに狙いがあます。
相手はそうした狙いをおくびにも出しません。というよりも、そうした無意識の防衛反応を自分でも把握していません。ただ彼らは「相手のために言っている」と思い込んで、その実、自分の環境を守るために、あなたの夢や目標を否定します。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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