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「いいね」だけでは共感が生まれない。これからは「溜まり場」がカギ<魂が燃えるビジネス>

 これはミュージシャンに限りません。私は先月、コーチングをテーマにトークライブを行いましたが、やはりその場にしか流れない「同意」や「納得」の空気がありました。その模様を撮影し動画として販売していますが、やはり会場の空気までは伝えきれません。しかし、私たちが求めているのは、その空気なのです。  深い共感を生み出すことができる、価値観を共有した仲間が集まる場所。私はこれを「溜まり場」と呼んでいます。私たちの興味関心が「心」そのものに向かい、共感を求めるようになった以上、その共感を生み出す「溜まり場」はますます必要になっていきます。逆に言えばどんなジャンルにせよ、溜まり場を用意できるかどうかがビジネスの鍵になります。  これを実現しようとしたのが、最近までよく話題になっていたオンラインサロンです。ただ、これはすでに知名度のあった有名人をのぞいて、ほぼ上手くいっていません。  その原因はネット企業にありがちなリアルを軽んじてしまう傾向にあります。オンラインサロンという形式は一旦落ち着いてしまっていますが、それで「溜まり場」の潮流が終わるわけではありません。  二十年前は誰もが同じものを楽しみました。木村拓哉のドラマは視聴率30%、小室哲哉の音楽はミリオンが当たり前、FFやドラクエといった大作RPGはトリプルミリオンを達成しました。しかしネットによって誰もが情報発信できるようになって、事情は大きく変わりました。何を求めるのか、何が正しいのか、どんな行動をとるのか。そういった諸々が多様化していきました。  こうして生まれたのが価値観が液状化し、何を基準に生きていけばいいのかが不透明な世界です。もはや私たちに「当たり前」はありません。現代では価値観の確認が安心に繋がります。「こうやって生きていけばいいんだ」と拠り所になるからです。溜まり場の提供は「こうすれば儲かる」という仕組みにとどまらない、喫緊の必要事項になりつつあります。まただからこそ、それは砂漠で水を売るようなビジネスになりうるのです。 佐々木【佐々木】 コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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