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ビットコインから水素水まで…一連の流れは似たようなもの[コラムニスト木村和久]

 さて現在のビットコイン相場の流れを、どう理解しましょうか。  株取り引きの手法の「テクニカル」をあてはめてみます。ビットコインの仕組みがわかりません。そういうときは一連の相場の流れのみで、判断しましょう。毎日株のデイトレードをやってますが、売り買いしている会社の多くはジャンルしかわからず、ほとんど理解してないです。全部数日の相場の流れのみを見て取引しています。  相場の動きをローソクチャートなどで分析して、取引することを「テクニカル」と一般的に言ってます。ビットコインの相場は日足チャートで見れば、明らかにバブル。加熱し過ぎでしょう。今後はどうなるかわかりませんが、一時的に下がって当然です。  加熱した相場は下がる理由を求めているのです。言い訳といいますかね。ちょうどアジアでビットコイン規制をするニュースがあったので、それに乗っかったというワケです。  ビットコインの凄いのは、現金化したときの税金が「雑所得」になるということです。雑所得になると、収入が4000万円を超えた場合、累進課税となり、約40%の税金になります。  それでも1億円稼いだら6000万円浮くじゃん、かなり美味しいと思うでしょ。それが間違いです。高収入の方は翌年「予定納税」という制度により、夏と秋2回ぐらいに分けて、前年度の税金を前もって払っておくのです。金額は約3分の1ですが、4000万円の納税者なら1300万円程度ですから、結構デカいのです。加えて住民税もありますからね、なかなか儲けさせてくれません。  ビットコインを現金化すれば、税金を払わねばならない。だから小出しに換金する。けど、いつまで相場が持つかわからない。みんな一斉に換金し出したら、バブル崩壊のような気もするし。  とにかく5月くらいまで待って、現金化した人の納税状況、税務署のチェック、そして乱高下する相場の動向を見てから動いたほうがいいですよね。まさに己の欲との戦いです。相場で自分の満足点を見いだすのは難しいのです。「億り人」のニュースみると、がっちりホールドとも思うし、いつかババ引く気もするし。  ちなみに、今から参入する人のほとんどはお金を失ってもいいという、余剰資金での参加が多いです。このタイミングで、人生を賭けるのは危険過ぎますよ。
木村和久

木村和久

■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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