新東名が全線開通したら渋滞の新たな火種になるかもしれない理由
そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。2018年よりMJブロンディあらため永福ランプに改名。清水草一.com1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
現在、大和トンネルは2020年度中の完成を目指して拡幅工事中だが、厚木-横浜町田間すべてが拡幅されるわけではなく、部分拡幅になる。この拡幅完成後、東名上りの渋滞は、4車線から3車線に狭まる綾瀬スマートIC(今年度中に開通予定だが遅れ確定)付近が先頭になるだろう。以前より通過速度は若干向上するものの、渋滞は必ず残り、ピーク時の渋滞距離は、現状同様40km程度に達すると見る。
つまり、新東名・海老名南までの全線開通によって、御殿場JCTや都夫良野トンネル付近を先頭にした渋滞は解消されるが、そのぶんすべての渋滞が綾瀬IC付近に集中し、海老名、海老名南、伊勢原の3つのJCTは、合流車両のイライラの巣窟となる。
その状態は、少なくとも圏央道の藤沢-釜利谷間が開通するまで続く。そちらが開通すれば、新東名から圏央道内回りを通って首都高湾岸線へ迂回が可能になるのだ。ただ、建設は遅れており、2020年度中の開通目標に間に合わせるのは絶望的。
2020年度、新東名が海老名南まで開通した暁には、渋滞時、御殿場JCT以東は新東名を避け、東名の追越車線(最右車線)を淡々と走ることをオススメする。新東名を走ると、伊勢原JCTか海老名JCTで渋滞中の東名に合流しなくてはならず、非常に流れの遅いストレス度の高い渋滞に巻き込まれる。
ちなみに東名の追越車線がオススメなのは、伊勢原&海老名JCTで大量のクルマが左から合流してくるからである。
取材・文・写真/清水草一
【清水草一】
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『1
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