仕事

自信がない「落ちこぼれ人材」こそ、組織で結果を残せる――歌舞伎町・10億円キャバ嬢の教え

「内野さん、使えない人というのはいないんだよ」

内野彩華

内野彩華

 Bさんの発想には「辞めてもらう」という発想がありませんでした。勘ぐり深い私は、はじめ「演技でやっている」とタカをくくっていましたが、数年経ってもスタンスが変わらないので、ある日、Bさんに聞いてみることにしました。 「あんな使えない人ばっかり雇って、会社がうまく行ってるのが不思議。Bさんはスゴいね」  私は嫌味のつもりで言いましたが、Bさんはニヤリとして言いました。 「内野さん、使えない人というのはいないんだよ。能力がないという意味では、俺も内野さんも同じだよ。どんな人にも使い方(生きる道)があるし、あの2人がいることで、会社がうまく回っている部分もあるんだよ」  このとき、私はBさんの言っている意味がわかりませんでした。でも、その言葉は私のなかでずっと引っかかっていました。そして、あるときから私は「ダメな人間なんていないんだ。だから自分にも活躍できる居場所があるんだ」と思えるようになったのです。  やがて、私は少しずつ人を受け入れる努力をするようになりました。他人から嫌なことをされても「散々、心の中で葛藤している私の気持ちと一緒」と思うようになり、仕事ができない人と一緒に仕事をしてイライラしても「私もできないことはたくさんある」と自分を戒めるようになりました。

自信がないから「仕事の原動力」が生まれる

 本当に少しずつですが、迷惑をかけてくる相手のことを好きになる努力をするようになりました。そうすると働いている環境もよくなっていきました。店のスタッフやお客様から好かれたり、信頼されたり、大切にされたりする機会も増えていきました。  人を拒絶したら、反対に拒絶され返して居場所がなくなります。人を受け入れたら、人に受け入れられるようになります。  その後、私が会社をつくってわかったことは、かつての私のように、自信がない人のほうが仕事を頑張るということです。自信がないからこそ「実績を出して誰かに認められたい」という気持ちが、仕事の原動力となるのです。  自信がない人は、まずは他人を広い心で受け入れてみてください。あなたが周りのスタッフや取り引き先を受け入れれば、やがて、彼らはあなたを受け入れてくれてくれるようになります。それが大きな仕事につながっていくのです。  あなたは今の仕事に自信を持っていますか? もし自信が持てなくても心配することはありません。<TEXT/内野彩華>新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中
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