こんにちは、
内野彩華(うちのあやか)です。

内野彩華
新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗経営する、年商10億円の歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第12回は「
営業の極意は嫌われている人のところに行け!」というお話です。
ナンバーワンキャバ嬢への突破口
私が18歳で初めてキャバクラで働きはじめたときのことです。努力してもまったく売り上げを延ばせずに過ごしていた私は、あるお客様からナンバーワンキャバ嬢への突破口を教えてもらいました。
塚田さんという建設会社を経営していたお客様は「お客のなかで“嫌われている人”に絞って営業するといいよ」と教えてくれました。驚くことに、私はそこからわずか3か月でナンバーワンキャバ嬢になれたときのお話です。
キャバ嬢の売り上げとは「
指名のお客様の人数×指名のお客様が使う単価」で決まります。つまり、指名数×客単価が多いほど売り上げが上がります。
お金をたくさん遣ってくれるお客様の指名をたくさん獲得すれば、人気キャバ嬢になれます。これがキャバクラ界の王道です。
すると、キャバ嬢の心理はどうなるか。お金をたくさん遣ってくれるお客様を目指して、たくさんのキャバ嬢が群がり、指名争奪戦が繰り広げられることになるのです。
過酷な「指名争奪競争」で疲弊していた頃
例外なく私も「人気キャバ嬢になるぞ」と指名争奪戦に意気込んで参戦しました。しかし、ことごとく敗れていました。
・なぜ、私は指名がもらえないんだろう?
・顔が特に可愛くないから?
・スタイルが悪いから?
・ナンバーワンという肩書きがないから?
・地味で目立ないから?
原因を考えた結果、やせることなら整形のようにお金をかけずにできると思い、私はダイエットを始めることにしました。
ダイエット方法は「食事をがまんする」という、なんとも単純なものでしたが、数か月でスーツがブカブカになるほどにやせることができました。
しかし、店のママからは「あんまりやせると貧相になるからやめなさい」と言われてしまいました。さらに、いつも空腹だったため元気が出ず、ますます指名争奪戦に敗れるようになり、途方にくれてしまいました。