R-30

自信がない「落ちこぼれ人材」こそ、組織で結果を残せる――歌舞伎町・10億円キャバ嬢の教え

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。

 新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗経営する、年商10億円の歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第14回は「“自信がない”は仕事をがんばる原動力」というお話です。

何をやっても自信を持てなかった「少女時代」


サラリーマン 自信とは、自分を信じる心のことです。

 かつての私は自分に自信を持てず、自信がある人がうらやましくて仕方ありませんでした。でも今の私は、自信が持てないのは決して悪いことではないと断言できます。

 今回は、自信が持てなかった頃の私を振り返り、人を拒絶し続けてきた毎日から少しずつ人を受け入れられるようになっていった過程をお話しします。

 私は物心ついた頃から、何をやってもダメだと思っていました。足は遅い、歌は音痴、勉強に関する理解力もない、会話をすればトンチンカン、空気が読めない、時間が守れない、忘れ物が多い、身だしなみが整えられない……。いいところがひとつもないと思っていました。

 それが、高校生のときに近所のスナックで働いたとき(時効だから許してください)に、生まれてはじめて褒められました。

社長と「秘密のデート」で芽生えた優越感


「ぼさっとしてるところが癒される」

「会話がトンチンカンなところがかわいい」

 そのスナックで、生まれてはじめて「チヤホヤされる」という経験を味わいました。なかでも、すぐに私を褒めてくれたスナックの社長であるAさんのことを大好きになりました。Aさんは私をよく「他の社員には内緒だよ」と言って、高価なレストランにこっそり連れていってくれました。

 このことを私は当初、他の社員には黙っていようと決めていました。しかし、人に認められたのが嬉しかったあまり、どうしても言いたくてたまらなくなっていました。そして、ある日、一緒に働いている女の子に「Aさんが私を高価なレストランに連れて行ってくれるんだよね。でも他の人には絶対言っちゃダメなんだって。だから内緒ね」と、つい漏らしてしまったのです。

 その噂はまたたくまに広がり、ママさんをはじめ、ウェイターやすべての女の子が「内野はAさんに特別扱いされている」という目で私を見るようになりました。お客様から「この子は可愛い」と言われても、すかさずママに「この子はAさんのお気にいりよ。だから、手を出したら出禁ですからね」と、嫌味を言われる始末。ウェイターにドリンクを注文しても無視されたり、意地悪をされたりして、私のなかで店の居心地はどんどん悪くなっていきました。

 私も私で、「内緒だよ」と言ったのに告げ口した女の子のことを信じられなくなり、自分のことは棚にあげて「他人は信用できない」と、心を閉ざすようになりました。そうなると、あんなにチヤホヤされていたお客様からもだんだん相手にされなくなり、店での居場所はどんどんなくなっていきました。

次のページ 
ついにAさんにも裏切られ…「もう誰も信じない」

1
2
3





おすすめ記事