仕事

就活50連敗、教育実習をクビ…でも外資系ITに内定したキャバ嬢

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。2018年が明けました。今年もよろしくお願いいたします。
内野彩華

歌舞伎町10億円女社長・内野彩華

 新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗経営する、年商10億円の歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第11回は「悪い時にどうするかで人生は決まる」というお話です。  突然ですが、みなさんは「いい波」と「悪い波」って感じたことありますか? 私は学生時代に襲ってきた数多くの悪い波をなんとか耐え忍び、その後のいい波を引き寄せたという自負があります。  今と違って就職氷河期の真っ只中の1999年。私は就活で50社に落ち、教員免許も取れず、途方にくれていました。そんななか、ふとした縁で一人の面接官と知り合い、内定を獲得できたのです。ああ、やっと悪い波が消えて、いい波に乗れた! 思い出すだけで、今も胸が熱くなる、そんなときのお話をさせてください。

難航したIT業界への就職活動

 私が通っていた津田塾大学は、当時、就職率を上げるためにとても躍起になっていました。情報数理学科で数学の勉強をしている私に対して、学生生活課は「就職活動はIT業界が有利だから、そこに絞ったほうがいい」とアドバイスをしてくれました。  それまで、パソコンを触ることはまったくなかった私ですが、言われるがまま、新卒採用をしているIT企業を20社見つけてきて応募し、就職活動がはじまりました。  しかし、私の淡い期待とは裏腹に就職活動は難航しました。なぜなら面接時に、必ず「学生時代にがんばったこと」を聞かれたからです。当時、私は銀座のクラブで働いていたのですが、当然ながらそんな話はできません。学生時代の話を聞かれると、モゴモゴと口ごもってしまったのです。  あっという間に20社全部落ちてしまいました。私は気を取り直して、今度はあえて「水商売をやっていました」と正直に明かしました。しかし、面接官にとても怪訝そうな顔をされ、再び10社落ちてしまいました。  私はさらに10社探しました。この頃になると、だんだん自信がなくなり、面接でもどうしたらいいかわからなくなってしまいました。当然、今度もすべて落ちてしまいました。  最後にまた10社。今度は会社のホームページを見て、「社風がいい」などと話してみたのですが、もちろん惨敗。結局、受けた50社すべてで不採用になってしまいました
次のページ right-delta
教職課程で起こしたあり得ない失敗
1
2
おすすめ記事